◆例会日程<会場 アリオス・中劇場>
- 9月7日(木)開演6:30
- 9月8日(金)開演1:00
- ※上演時間2時間45
- 分 (休憩15分)
作・演出=金義卿
出演=佐々木愛、藤原章寛、ほか
その鮮烈な生、時代と国境を超えた愛と、家族の物語
◆作品について
新宿梁山泊を主宰する金守珍氏を初めて文化座に迎え、韓国演劇界の第一人者・金義卿氏の代表作に挑んだ衝撃の話題作。
芸術への熱い思いを抱きながら、不遇のうちに39歳の若さで没した李仲燮(1916~1956)の半生。
彼は死後、1970年代から評価が高まっていき、韓国では今や国民的画家として愛されています。
日本占領下の朝鮮半島に生まれ、第二次世界大戦、朝鮮戦争、南北分断という激動の時代を生きた李仲燮は、日本で絵画を学び、日本女性と結ばれました。
その激烈な生と芸術、生涯夢に描き続けた家族への愛をエネルギッシュに描いています。
これまでの文化座のイメージを覆すダイナミック、且つスペクタクルな舞台にご期待ください。
◆あらすじ
日本による韓国併合の時代に朝鮮北部に生まれた李仲燮(イ・ジュンソプ)は、朝鮮の大地を愛し幼い頃より絵を描いていた。1935年、支配国である日本で絵を学び、そこで山本方子と出会い魅かれ合うが、戦局も逼迫して一人、実家のある元山(ウォンサン)へと戻った。思いを断ち切れない方子は終戦間近の1945年、危険な玄海灘を一人渡り仲燮と再会する。二人は結婚、山本方子は李南徳(イ・ナンドク)として生まれ変わり二人の子供を授かる。やがて第二次大戦は終結するも朝鮮半島は混乱が続き、朝鮮戦争が勃発。身の危険を感じた仲燮は、芸術と家族を守るため、一人残るという母に絵を託して元山から脱出する。一家は釜山から済州島にたどり着くが、南徳と子供たちは健康状態が悪化、仲燮を残して日本に帰ることとなった……