素晴らしい演劇との出会いがあなたの人生を豊かに

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NLTプロデュース ミュージカル「O.G.」

◆例会日程<アリオス中劇場>

9月12日(木)開演6:30
9月13日(金)開演1:00
※上演時間1時間50分-休憩なし(カーテンコール含む)

作・作曲=まき りか
演出=本藤起久子
出演=旺なつき  阿知波悟美  池田俊彦

 

◆作品について

阿知波悟美と旺なつきが、いつか二人で歌もある芝居をしてみたいね、と始まったのが「ミュージカルOG」です。脚本のまきりか氏を加えて意気投合、新宿の小劇場で2016年夏に上演されました。
この作品の魅力は、二人の女優の歌唱力と存在感です。脚本が二人にあてて書かれているので、スミ子(旺)、カズエ(阿知波)のキャラクターが、非常にリアル。夢を見て生きてきたが、寂しく終わる人生かと、ふと立ち止まる時期。私たちにも痛いほど分かる二人の心情が、友情と共に舞台からあふれてきます。そして力強いテーマソングが聞こえてきます。
ライブ感覚の生ピアノによる二人ミュージカル。
女性による女性のための、しかしすべての人に贈る応援歌です。
 
ストーリー
ふたりの歌姫に訪れた小さな奇跡
新宿・歌舞伎町に残る最後のキャバレー「ミラクル」。
昭和の時代に全盛を誇ったこの店もあと1週間でついに閉店することが決まっていた。
この店で38年、歌い続けたスミ子とカズエはまもなく歌う場所を失うことになる。
スターにあこがれ上京し、スターを夢見て歌い続けたふたり。
年を重ねるとともに、その夢もあきらめ、
それでもステージに立つことだけはあきらめられなかったふたり。
その日々も、まもなく終わる、そんなとき、人生の大半を過ごしたこの楽屋で
これまでの日々を懐かしく振り返るスミ子とカズエに今夜、
思いがけない“ミラクル”が巻き起こる。

劇団扉座公演 『新浄瑠璃 百鬼丸』 ~手塚治虫「どろろ」より~

◆例会日程<アリオス中劇場>

5月29日(水)開演6:30

5月30日(木)開演1:00

※上演時間2時間10分(予定)
原作=手塚治虫  脚本 ・演出=横内謙介
主な出演者=岡村諦、有馬自由、山中崇史、犬飼淳治、累央、中原三千代、高橋麻理 ほか


手塚治虫生誕90周年を迎え、
最後の公演から10年の時を経て今、
扉座代表作としてよみがえる!

あらすじ】
天下麻の如く乱れた戦乱の世のこと。 コソ泥のどろろは、川に浮かんだタライの中に美しい刀を見つける。 タライの中、もうひとつの包みには、のっぺら坊の赤子が入っていた。 驚くどろろに、どこからともなく声が聞こえてくる。 心で語りかけてくるという「声」、独りでに動く刀「百鬼丸」。 父の天下取りのために、魔物に身体の48部分をとられて生まれてきたという「声」。 自身に「百鬼丸」と刀の名を付け、無くした身体を取り戻し、母上の元に戻りたいという「声」と共に どろろは、旅に出る。 そして遂に母との再会を果たす百鬼丸。しかしその再会は、百鬼丸やどろろに新たな悲劇を もたらしたのだった。 失われたものを、失われた時を、探しに…… 母への恋慕に。 父への憎悪に。


【作品について】

手塚治虫作品の舞台化で話題作を残してきた横内謙介さんが、2004年初めて劇団公演として手塚作品に取り組み、 好評を博した『新浄瑠璃 百鬼丸』。 少年向けコミックとして描かれた『どろろ』を、歌舞伎義太夫の寵児・竹本葵太夫の協力の下、神話的な語り物=浄瑠璃として 再構成したこの作品は、原作とは細部のストーリーが違っていますが、手塚作品を深く敬愛しつつ、新たな可能性を示した 作品として、手塚ファンからも圧倒的な支持を得ました。 特に、魔物に肉体を奪われて生まれてきた百鬼丸を、二人の黒衣(百鬼丸の声と影)として表現する演出は、精神と肉体の 相克をテーマとして追求した手塚治虫の魂を鮮烈に形象化したと評価されました。


各地で“浄瑠璃隊” 募集! 共に創り上げる『 百鬼丸 』

2016年「歓喜の歌」では、舞台に出演するコーラス隊を演劇鑑賞会の皆様から広く募集するという全く未知の企画を、皆様に御尽力をいただき、大盛況のうちに閉幕することができました。 2019年の企画では、再び皆様とともに舞台を立ち上げ、創って行ける作品を提出したいと思います。2009年に上演しご好評いただいた、手塚治虫氏「どろろ」原作『新浄瑠璃百鬼丸』。各地に浄瑠璃隊を結成し、『歓喜の歌』同様、舞台に出演して盛り上げていただく人たちを広く募集する予定です。 『歓喜の歌』コーラス隊では歌唱力を重視していたため、出演を断念された方々もいらっしゃたかと思いますが、本作品の浄瑠璃隊には情熱とやる気さえあれば、皆様ご参加いただけると思います。!!

エイコーン公演 『松井須磨子』 

◆例会日程<アリオス中劇場>

7月17日(水)開演 630
7月18日(木)開演 200 ※開演時間にご注意ください
 

 

※上演時間1時間30分(予定)

構成 ・演出=加来英治
出演=栗原小巻  城所潔(ピアニスト)

 

~「いのち短し恋せよ乙女」須磨子の歌声が聞こえ響く、永遠に~
近代演劇史上に、一瞬の花を咲かせ、儚く散った、日本新劇最初の女優、松井須磨子。
芸術への深い愛、人生の機微を独自の形で、物語は進行する。

日本初の新劇女優・松井須磨子を栗原小巻が一人芝居で熱演!

栗原小巻演ずる松井須磨子とピアニスト城所潔の演奏で、百年前の、
幻の芸術座(島村抱月と須磨子が設立した劇場)が、
蜃気楼のように、遥かな霧の彼方に甦る。
須磨子は、結婚に破れ、自殺未遂という悲劇を乗り越え生涯をささげる崇高な演劇と、
運命の人、島村抱月とに出会う。
二人は、力を合わせ、心を通わせ、新劇という困難な道を歩みだす。
やがて、須磨子の芝居、そして歌は、民衆に受け入れられ、その人生の絶頂期を迎える。
だが、須磨子の芸術人生は、抱月の死と共に、突然終焉する。
「いのち短し、恋せよ乙女」須磨子の『ゴンドラの歌』が、聞こえ響く、永遠に。

一人の女として、俳優として、時代の抑圧の中で自己を主張する須磨子の姿に
栗原小巻自身の生き方が 重なり、迫真の演技となった。

人形劇団プーク公演  


例会日程 <アリオス中劇場>

2019年

3月22日(金)開演6:30

3月23日(土)開演1:00

※上演時間2時間5分(休憩15分)


風刺とユーモアの人間洞察の作家、井上ひさし、田辺聖子 東西の競演!
人形劇ならではの、細やかさと、大胆さを駆使して、
愉快で美しい世界をお届けします。

第一部 現代版・イソップ『約束・・・」 原作=田辺聖子   脚色・演出=井上幸子
田辺聖子 原作 私本「イソップ物語」の中から、奸智にたけた狐と、愚かで粗暴で純真な狼を中心に描いています。現代の情報化社会をめぐる風刺劇として人形ならではのユーモア溢れる世界を楽しんでいただけます。
第二部 「うかうか三十、ちょろちょろ四十」 作=井上ひさし  演出=井上幸子
井上ひさし、若き24歳の時の作品。活字になった記念すべき初戯曲です。プークでは「金壺親父恋達引」に続く、井上ひさし作品の第2弾として2000年に創られ、特異な民話劇として好評を得ました。身分の違いにかかわらず、登場人物のひとりひとりが“何か”を背負いながら生きている。その強さ、美しさ、哀しさ、狂気・・・。人間再生の物語として、それぞれの心に深く降りたち、きめ細やかに、そして大胆に、お届けします。




 



文学座「再びこの地を踏まず」 異説・野口英世物語


◆例会日程<アリオス中劇場>

2018年

9月29日(土)開演6:30

9月30日(日)開演1:00

※上演時間2時間40分(休憩15分)
作=マキノノゾミ 
演出=西川信廣
出演=今井朋彦、若松泰弘、鈴木弘秋 ほか

◆作品について

日本人なら誰もが知る偉人の中の偉人、野口英世。
しかし、彼の本当の素顔はあまり知られていない…。
マキノノゾミが偉人・野口の年表に入ることのない
“人間”野口に光を当て、彼が駆け抜けた怒涛の後半生を描く。

志を得ざれば再び此地このちを踏まず(野口英世の決意文)
日本人なら誰もが知る天才医学者・野口英世。世界各地の伝染病と闘って名声を得た立志伝中の人物は、実は金遣いの荒い浪費家で借金魔。留学費用に託された大金を一夜で放蕩してしまったりと、破天荒なエピソードは枚挙に暇なく…。伝記などでは決して描かれなかった野口の悪癖をコミカルに活写。
故郷猪苗代と母親への想い、葛藤。恩師である血脇守之助や友人の堀一郎との交流。あまり記録に残っていないという妻メリー・ロレッタ・ダージスとの結婚生活など、彼を取り巻く人物たちも魅力に溢れ、時に野口に振り回されながらも手助けをせずにいられません。彼らとの遣り取りを通して“人間”としての野口英世が浮かび上がります。人は一人では生きてゆけないと痛烈に訴えます。
観終わったあと大切な誰かを想わずにいられない、そんな優しい気持ちにさせる作品です。

【登場人物】
奥住亀吉 (歯科医学者血脇の弟子)                    佐川 和正
八子弥寿平(猪苗代の薬種問屋野口の小学校時代の同窓生)     鈴木 弘秋
秦佐八郎 (細菌学者野口と伝染病研究所時代の同期入所)    木場 允視
野口英世 (細菌学者)                             今井 朋彦
山内ヨネ子(済世学舎の医学生野口の初恋の女性)             内堀 律子
お内儀  (ヨネ子の下宿先の主婦)                   名越 志保
血脇守之助(歯科医学者野口の恩師)                   若松 泰弘
血脇ソデ (血脇の妻)                                永川 友里
渡辺   (東京歯科医学院の書生血脇の弟子)             後田 真欧
荒木紀男 (同右野口の同居人)                          西岡 野人
メリー・ロレッタ・ダージス (野口の妻)                     松岡 依都美
マーサ  (メリーが働いていた食堂の女主人)                  名越 志保(二役)
堀市郎  (美術写真家画家野口の親友)                     若松 泰弘(二役)
エブリン・ティルディン (野口の助手兼秘書)                       千田 美智子

【あらすじ】
明治31年、伝染病研究所の助手見習いとして雑用に明け暮れる野口。そんな毎日に嫌気がさし始め、一日も早く世界へ出たいという野心を抱いています。しかし地位、功績、名声、肝心の渡航資金と何一つ持ち合わせていなかった。郷里の親友から借金をしてもすぐに使い果たしてしまうほど金遣いの荒い浪費家であり、さらに上乗せして無心するほどの途方もない借金魔であった野口。やがて念願のアメリカ留学が現実味を帯びてきたころ、某家の令嬢と婚約。大胆にもその婚約持参金を留学の渡航費に当てようとしましたが、あろうことか自身の壮行会にて全額を使い果たしてしまいます。ホトホト呆れる恩師血脇守之助。しかし彼の熱心な勉強ぶりと誠実さを理解し、野口という人間そのものに魅了されている血脇は、渡航実現に向けて尽力するのでした。
時は流れて明治44年。ニューヨークに新設されたロックフェラー医学研究所に足場を固めていた野口は、ついに病原性梅毒スピロヘータの純粋培養に成功します。そんな折ニューヨークの小さな食堂で、愛想のない無礼な店員(妻となるメリー)と身勝手な振る舞いをする客(野口)が運命の出会いを果たします。そしてこの二人の人生を激しく揺さぶる、黄熱病原体との闘いが刻々と迫っていました。

グループる・ばる公演 『蜜柑とユウウツ』


◆例会日程

11月24日(土)開演6:30
11月25日(日)開演1:00
 (休憩10分/上演時間2時間25分予定)
アリオス中劇場
作=長田育恵  演出=マキノノゾミ
出演=松金よね子  岡本麗  田岡美也子  木野花  小林隆  古屋隆  小嶋尚樹


力強く心に響く詩人のメッセージ
倚りかかるとすれば/それは/椅子の背もたれだけ
『倚りかからず』『自分の感受性くらい』など多くの清冽な詩で知られる茨木のり子。
「現代詩の長女」と呼ばれ戦後の女流詩人の先頭に立ってきた彼女には、隠された素顔があった。
実在した人物のリアリティーに、舞台ならではのエンターテイメントを掛け合わせ、楽しい作品を
お届けします。どうぞご期待ください。


【あらすじ】

詩人・茨木のり子が亡くなってから4カ月後のある日。主を失った家に彼女の甥と、生前彼女の
詩を出版してきた担当者が、遺されているはずの未発表の原稿を探しにやってくる。
無人となった家の中を探し回る2人だが、この家には彼らを複雑な思いで見守る先客がいた。
3人の「のりこ」…そして保。彼らの魂を通して「茨木のり子」の人生とメッセージがよみがえる。
20歳で迎えた終戦。夫との運命の出会い。夫を喪ってからの30年の歳月…。日々を丁寧に
紡ぎながら、独りの暮らしを賑やかにすごした彼女。 死後に遺された1冊の詩集をめぐる物語。

劇団1980 素劇 「楢山節考」



◆例会日程<アリオス中劇場>

3月29日(木)開演6:30
3月30日(金)開演1:00
※上演時間1時間45分(休憩なし)
原作=深沢七郎  演出=関矢幸雄
出演=阿部壽美子  柴田義之  藤川一歩  神原弘之   上野裕子ほか

黒一色の舞台に黒い箱と白い紐。素朴・単純にして、より深く “素劇”ならではの魅力で、深沢文学『楢山節考』を鮮やかに描き出す。

◆山と山が連なって、どこまでも山ばかりである。この信州の山々の間にある村。その日、
おりんは待っていた二つの声をきいたのである。
♪楢山祭りが三度来りゃよ
栗の種から花が咲く
 深沢七郎の小説「楢山節考」は、人類の永遠の書と絶賛され、木下恵介・今村昌平らの名監督に
よって映画化されました。
楢山節という民謡を唄いながら、信州の山間の小さな村の人々の生活を通して、本当に大切な
ものを描いていきます。『あゝ東京行進曲』に続く、ハチマルの素劇。あふれる遊び心と
想像力豊かな舞台で、人が〈生きる〉ことを問いかける渾身作。


【あらすじ】
信州の山あいにある小さな村。村には名前がないので、山ひとつへだてた所にあるとなり村とともに、お互いを向こう村と呼び合っていました。
その向こう村から50年前にこの村に嫁いできたおりんは、今年69歳になります。この村も向こう村も70歳になると、村から遥か離れた楢山にまいるという掟がありました。おりんは楢山に行けば、先祖や母や姑が神様になって迎えてくれると信じて、その日のために準備を重ねていたのです。
おりんのとなりは、銭屋と呼ばれる家でした。その家には、又やんと呼ばれる今年70歳になる老爺がいました。又やんは、本来であれば年が明けてすぐ楢山に行かねばならないのに、楢山に行くのが怖くて村中の笑いものになっていました。
あと4日で正月を迎える夜、おりんと又やんは息子に背負われ、それぞれ楢山に向かうのでした。

NLTプロデュース 「しあわせの雨傘」~Potiche~飾り壷


◆例会日程<アリオス中劇場>

2018年

5月25日(金)開演6:30

5月26日(土)開演1:00

※上演時間2時間30分(休憩15分)
作=バリエ&グレディ  演出=鵜山仁
出演=賀来千香子、永島敏行、井上純一、遠野なぎこ、広田礼美、後田真欧

◆上演にあたり

フランスには、大人のコメディが豊富にありますが、その中の隠れた一作が、バリエ&グレディの「Potiche ポティッシュ」でした。1980年にパリで上演され、物語は70年代後半の、地方の傘製造会社の、社長夫人の変貌をコミカルに描いています。パリでは再演もあり、90年代の末に、映画監督フランソワ・オゾンも舞台を見ています。  そして2010年、彼はこの舞台を映画化することにしたのです。この舞台原作の映画化という手法は、彼にとってロベール・トマの「8人の女たち」に続く形式です。2011年には日本公開もされ、舞台を見ずして私たちは、この「しあわせの雨傘」という作品を知る事になります。原案のバリエ&グレディはNLTでは、数作品を上演しタッチは知っていましたが、舞台版はどのような物語だったのか。急遽原本を取り寄せ、翻訳をすると、内容は映画とほぼ同じ展開。最後に映画では選挙に立候補するという場面が付け加えられていますが、主なストーリーは映画と同じ、いや、映画は舞台と同じだったのです。  これは、オゾンも語っていますが、この作品は「社会の中に自分の居場所を探す女性」を描いています。作品は70年代の世情ですが、現在も変わらない、女性と社会の関係がそこにはあります。時代が変わっても、関係が変わらない状況にオゾンは注目しましたが、日本でも全く変わりはありません。この作品は多くの女性、そして女性を対等なパートナーと考える男性に是非ご覧頂きたいと企画しました。  しかし、あくまでもコメディです。笑いの中の批判をお楽しみ下さい。

【あらすじ】
シュザンヌは子育ても終わり、優雅な日々を送るが、退屈な日々を送っている社長夫人である。社会の中に自分の居場所はなく、家庭でも母としての位置は、愛されるママでしかない。 夫のロベールは仕事最優先、シュザンヌの事など見向きもしない。彼は、秘書のナデージュを愛人にしていた。娘のジョエルは結婚し、夫を父の傘工場に勤めさせている。息子のローランは、会社の後継者になるつもりは全くなくパリ暮らし。しかし、びっくりするニュースを持って実家に帰ってきた。 そんな時、独善的で典型的なブルジョア社長ロベールに反発する労働者が、横暴な経営を改善しろ、とストライキに入ってしまう。ロベールは、事態を収拾どころか、悪化させ軟禁状態になってしまう。 この窮地をスザンヌは、かつての恋人で今は共産党員の市長であるババンに、助けて貰おうと相談する。ババンの協力もあり、創業者の娘としてスザンヌは組合との交渉に成功する。そして軟禁から解放されるが心臓発作を起こしたロベールに代わり、彼女が社長に就任するが・・・。


『しあわせの雨傘』のオモシロさ

演出  鵜山 仁

女性の社会進出とか、雇用の機会均等とか、世間でもてはやされている平等化、平準化のうねりは、ある意味で、我々の差別意識の根強さを逆証明しているのではないかと思います。『しあわせの雨傘』の女主人公、シュザンヌの痛快な大活躍を喜ぶ我々は、裏目読みをすれば、つまりは弱いものイジメ、差別が大好きなのですね。  しかし考えてみると、人生を、そして芝居を面白くしているのは、やはり人それぞれの多様性のぶつかり合い、あえて言えば差別被差別のエネルギーではないでしょうか。  人間の生命力の根拠は、実は女性にしろ、子供にしろ、老人にしろ、社会的弱者が自らの弱点をてこにして、強者に立ち向かう、そのヴァイタリティーにある。  実はこのあたりが、これからの世界を、我々の未来を考える上で、重要なカギになるのかもしれない、と考えているのですが…


加藤健一事務所「煙が目にしみる」

◆例会日程<アリオス中劇場>

2018年

7月12日(木)開演6:30

7月13日(金)開演1:00

※上演時間1時間35分(休憩なし)
原案=鈴置洋孝  脚本=堤泰之 
演出=堤泰之
出演=加藤健一  天宮良  新井康弘  ほか



◆上演にあたり

脚本・演出の堤泰之さんは、今は亡き俳優・鈴置洋孝、内海賢二、両氏とともに鈴置プロデュースという演劇創造団体で本作を育み、かつての加藤健一事務所とはまた違う形でこの作品を作り上げ、初演から20年近く経つ今も、根強い“鈴置の「煙が目にしみる」ファン”を抱えています。
堤さんは、今は小劇場から商業演劇、そして新劇など、さまざまな舞台で演出家としての腕を奮っておられますが、自身の演劇活動において最高の相棒であった鈴置氏、内海氏を亡くされ、一層この「煙が目にしみる」という作品への思いを強くし、心深くに大切にしまわれています。
この堤さんを演出に迎えての新生「煙が目にしみる」は、しかしながら、以前の加藤健一事務所の「煙が目にしみる」や、かつての鈴置プロデュースの「煙が目にしみる」の再現をめざすものではありません。共に、己の過去を超えての、新しい「煙が目にしみる」を生み出すためのチャレンジなのです。

【あらすじ】
関東近郊の斎場で、これから火葬が執り行われるところです。待合室に白装束の野々村浩介と北見栄治が現れました。あの世へ旅立つ前に初めて顔を合わせた二人でした。
やがて最後のお別れがすみ、棺は静かに炉の中へ。暫くして焼け焦げた浩介と栄治が炉から出てきます。二人はそれぞれの家族の思い出話を始め、浩介は母親の桂に先立つ不孝を詫びて泣きくずれます。
すると桂は「あたしゃ、まだまだ死なないよ。それよりお前、なんで焦げた浴衣なんか着てんだ?」「俺が見えんのかお袋…、俺は死んだんだよ」「な~んだ、お前の葬式だったのか。誰のだかわかんなかったんだよ」
幽霊の息子とボケた母親の世にも奇妙な物語。

前進座 出前芝居「くずーい屑屋でござい」


◆例会日程

2018年

1月24日(水)開演6:30

1月25日(木)開演1:00

※上演時間1時間45分予定(休憩なし)
台本・演出=鈴木幹二
出演=柳生啓介  北澤知奈美  有田佳代  藤井偉策  松波喜八郎

◆古典落語『井戸の茶碗』が芝居になりました。
  落語ならではの、登場人物がみな正直者。観客はおなかを抱え終始大笑い。見終わった後、
 こころ洗われてとても穏やかな気持ちになる一幕物のお芝居です

【あらすじ】 昔、江戸の町に正直者の清兵衛という屑屋さんがおりました。ある日のこと、いつものように天秤棒を担いで裏長屋を回っておりますと、お侍の娘しづに呼ばれます。しづの父親はすでに亡くなり、母親の手代は病弱で働けず、家中の物はすべて売りつくしてしまい、その日の米にも困る始末。何か売る物はないかと、しづ達母娘は困り果てていたのです。二人の暮し向きを知った屑屋さんは、ほんの少しの紙屑でも快く引き取ってくれました。 そんな屑屋さんの人柄を見込んだ千代は、家に代々伝わる仏像を買ってほしいと頼みます。屑屋さんは仏像を二百文で引き取り、これより高く売れたときはそのもうけは半分にしようと約束しました。屑屋さんはその仏像を持って、白金の細川のお窓下を通りかかります。すると、高木佐太夫という若い侍の目にとまり、仏像は三百文ですぐに売れたのです。屑屋さんは、いいことをしたと喜んでおりました。 それから少し時がたって、屑屋さんはまた佐太夫に呼ばれました。仏像をみがいていると中から五十両の金が出てきたので、長屋の母娘に返してほしいと。そこに、大家さんも加わり、上を下への大騒動になっていきます。

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