素晴らしい演劇との出会いがあなたの人生を豊かに

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オペラシアターこんにゃく座「オペラ 遠野物語」

◆例会日程 <会場  アリオス大ホール>

2021年

4月14日(水)開演6:30
4月15日(木)開演1:00
※上演時間-2時間30分予定-(休憩15分)

台本= 長田育恵  演出=眞鍋卓嗣   作曲=吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也

出演=オペラシアターこんにゃく座歌役者、楽士4名(ピアノ、フルート、チェロ、打楽器)

 

◆作品について
遠野言葉を歌に乗せ、美しい舞台とともに民話や人々の生活を描く
柳田国男の「遠野物語」をベースに、劇団俳優座の眞鍋卓嗣を演出に迎え、いま注目の劇作家・長田育恵(2018年12月「紀伊国屋演劇賞」を受賞)による書下ろしオペラ台本、そして吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也、三人の作曲家による共同作曲で贈る、こんにゃく座の最新作オペラです。
「遠野物語」に収められた話が生まれた背景には、東北の気候風土が色濃く影響しています。その話は、厳しい自然環境のもと、飢饉や飢餓に度々見舞われてきた土地ならではの、その土地の民が生きるために必要としてきたものと言えます。
2011年の東日本大震災はわたしたちの記憶にも新しく、そのことはまだ終息してはいません。
そのような中、永らく消えることなく語り継がれてきた伝統や伝承の意味や意義、価値をもう一度思い起こし、また新しく知ることは、現代の日本人にとって必要なことと考えます。
岩手の方言がオペラ全体を特徴づけており、言葉の持つあたたかさ、懐かしさ、表現の豊かさを感じさせます。
観終わった観客の方々から、再演を望む熱い声が多く寄せられ、「遠野物語」は地域や時代を跳びこえて、日本人の心の奥深くにある精神性が秘められていることをあらためて感じます。
こんにゃく座の新境地であるオペラ『遠野物語』にぜひご期待ください!

〈物語の世界〉〈現実の世界〉を行き来しながら綴られる
                 「遠野物語」誕生隠された“光””闇”
◆あらすじ
柳田国男の家を訪れた男、佐々木喜善。物書きになることを夢見る佐々木は、いつしか、自分の生まれ育った故郷、遠野で語り継がれる物語を柳田に語って聞かせます。
東北岩手、遠野の里に伝わる不思議なお話、赭い顔のカッパ、富をもたらすというザシキワラシ、大海嘯(おおつなみ)で死んだはずの妻とのめぐり逢い……それらはすべて、実際にあった出来事だといいます。
興味を掻き立てられた柳田は、実際に自分の目で遠野を見てみようと、懇意にしている詩人・水野葉舟と連れ立って、遠野の地へと赴きます。
完成した「遠野物語」を手にした喜善は、柳田の才能を思い知らされ、別の道を歩もうとするが…。

東京ヴォードヴィルショー「終われない男たち」

◆例会日程 <会場  アリオス中劇場

2021年

5月27日(木)開演6:30
5月28日(金)開演1:00
※上演時間-2時間15分予定-(休憩15分)

作= 鈴木聡(ラッパ屋)  演出=鵜山仁
出演=佐藤B作・佐渡稔・石井愃一・市川勇・たかはし等・あめくみちこ・山本ふじこ、ほか

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
*会場内では大きな声を出したり、お知り合いとの会話は控えてください。
*発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮願います。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保ましょう。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

◆作品について
本作は、演劇、映画、テレビドラマから新作落語まで幅広く執筆し、喜劇作家として高い評価を受けている鈴木聡氏の書下ろし。演出には、その確かな手腕でストレートプレイからミュージカルまで演出を手掛ける鵜山仁氏。2012年から4年間にわたり「創立40周年記念公演」として5作品を連続上演後、次の50周年に向けて歩み出す第一歩となった本作。“まだまだ終われない”劇団の、エネルギー溢れる作品です。

◆あらすじ
新宿。昭和の香りいまだ漂う小さな飲み屋が集まるセントラル街。酔客の喧騒あふれる入り組んだ路地が、その日はいつもと違ったざわつきで満たされようとしていた。
騒ぎの発端は映画プロダクション「ハラダ・フィルム」の社長・原田。異業種交流会でつかまえた焼酎メーカー社長・中川を馴染のスナック・小指で接待しようと駆け込んでくる。臨時雇いのママ・久里子は、原田自身も狙うミステリアスな美女だ。だが、同じ目論見のライバル会社「港プロダクション」の社長・港とデレクター堤も後を追って街にやってくる。
そうでなくてもセントラル街では今、地上げ・立ち退き問題が起きており、東通り組合長と西通り組合長を中心に、町の存続をかけて揺れに揺れている。
さらには義父を探す主婦、平和運動を展開中のやくざ、街の住人と客が入り乱れ、思わぬ事態に発展し……。

劇団NLT 「毒薬と老嬢」

◆例会日程 

アリオス大ホールに変更しました。

7月17日(土) 開演6:30
7月18日(日) 開演1:00
※上演時間2時間30分(休憩15分)


作=ジョセフ・ケッセルリング 演出=賀原夏子・グレッグ・デール  訳=黒田絵美子
出演=木村有里   阿知波悟美  川端槇二  永田博丈  加納健次 
海宝弘之   山田敦彦  渡辺力  小林勇樹  池田俊彦 ほか

 

◆作品について

スリラーコメディの最高傑作!

 この作品は、第二次世界大戦が始まった頃1941年1月に初演されました。作者はドイツ系アメリカ人。ヨーロッパでの戦争が拡大するなかで、彼の地に想いを馳せながら執筆したであろうことは想像に難くありません。敬虔なキリスト教信者の老嬢が、身寄りのないお年寄りを天国に送るという、考えられない行動は、スリラーコメディとして紹介をされていますが、果たしてこの老嬢を観客は裁けますか、というサブテキストは、一筋縄ではいかない、この作品の深さを表しています。
 思いがけない老嬢の行動は笑いを生み、大爆笑のコメディです。しかし彼女らに、ぞっとするような恐怖を感じるとしたら、それは私たちも正常とは何か、を厳密には規定出来ずにいるからかもしれません。この作品をコメディとして上演できるのはNLTならではだと思います。翻訳は1987年の初演以来の黒田恵美子、演出はグレッグ・デール、この二人はNLTの文芸部の手堅く作品を作るベストコンビです。

◆あらすじ
時は第二次世界大戦の火蓋が切られた頃。ニューヨークの閑静な住宅街にアビィとマーサ、二人の老姉妹が一寸頭のおかしい甥のテディと同居していた。二人は町では評判の慈善家で、屋敷を訪ねてくる身寄りのない寂しいお年寄りに、手作りの美味しい“ボケ酒”をもてなしていた。テディの弟で近々結婚することになっている新聞記者のモーティマーも、この叔母達を愛している。しかし、応接間のチェストの中で彼は見てはならない叔母達の秘密を見つけてしまう・・・。
そこに、殺人罪で逃走中のもう一人の甥ジョナサンが相棒と久しぶりに帰って来た。しかも彼は、殺した男の死体と共に帰ってきたのだ。ハラハラ、ドキドキ、スリルたっぷりのストーリー。果たして、このおばちゃま二人の秘密とは・・・。

劇団昴  「アルジャーノンに花束を」


◆例会日程  <会場 アリオス中劇場 

11月25日(水)開演6時30分
11月26日(木)開演1:00
上演時間2時間30分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


原作=ダニエル・キイス  脚色・演出=菊池准
出演=町屋圭祐  あんどうさくら  宮本充  金子由之 鳥畑洋人 佐藤しのぶ  ほか

◆作品について
1990年、ダニエル・キイスのベストセラーを舞台化。観客からの声に応え、初演以来異例の再演を重ね、感動の波が広がった。その後東京のみならず、日本各地でステージを重ね、これまでに400ステージに迫る上演回数を記録している。今年2017年6月にキャストを一新し、再びこの作品に新しい息吹を与え、更なる感動が甦ります。
昨年実施された、中高生に読んで欲しい本を全国の先生が選ぶ文学賞「君に贈る本大賞(キミ本大賞)」(読売中高生新聞)で「アルジャーノンに花束を」が第一位を獲得。「アルジャーノンに花束を」小説が早川書房から刊行され40年の年月が経つ今でも、この作品の魅力は私たちの時代と共に生き続けています。

愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?
人間にとって本当の幸せとは何か、私たちに問いかけます

◆あらすじ
32歳になっても幼児の知能しかないチャーリー。昼はパン屋で働き、夜は知的障害者センターで勉強の日々。そんなある日、彼のもとに夢のような話が舞い込む。偉い先生達が、手術で彼の頭を良くしてくれるというのだ。しかし、人体実験選考のテストで彼は“アルジャーノン”と名付けられた一匹の白ねずみに負けてしまう。それでも彼は懇願し人類初の実験台に選ばれる。手術後の経過は目覚しく、やがて彼のIQは189を超える。だが、夢にまで見た現実の世界は決して美しいものではなかった…。

 

無名塾  朗読劇 『人間失格』 

◆例会日程 <会場 アリオス大ホール

12月18日(金)開演6:30
12月19日(土)開演1:00
※上演時間1時間40分(休憩なし)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*座席は、左右1席ずつ間隔を空けて席指定をしています。
入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。

*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

 

原作=太宰治  上演台本・演出=岡山 矢
出演=仲代達矢  西山知佐  進藤健太郎  川村進  高橋星音
      上水流大陸  島田仁  中山正太郎  朝日望

◆作品について
『人間失格』は、太宰治の自伝的要素を色濃く反映した作品ですが、最初の「はしがき」の部分で、「大庭葉蔵」の幼少・学生・成人と三枚の写真のことが語られ、「第一の手記」でその幼少時代のこと、「第二の手記」で旧制中学・旧制高校時代、そして、「第三の手記」では成人してからのことが話されます。これに「あとがき」が付いて、それらの写真と手記を、京橋のスタンド・バアのマダム(「第三の手記」で登場する)を通じて貰った小説家が、この作品を世に出した経緯が明らかにされる構造になっています。
こうした作品の構造を活用し、仲代がその小説化を演ずる形で全体の構成をして行きます。つまり、「写真」のことについて最初に仲代が読み、そのあとに続けて「手記」の部分は無名塾メンバーが朗読、そして、「幼少」「学生」「成人」と辿った最後に、小説家役の仲代の「あとがき」が加わるという形態です。

◆上演にあたって
仲代は、十代の若い頃に、太宰治の文学に憧れました。敗戦後一夜にして「鬼畜米英」から「親米」へと寝返った大人たちや世間への不信感から、自分というものの拠って立つ根拠を探し求めるうちに、偽りなく自分の中にある悪や醜さをも表出した太宰の文学に巡り合ったものと思われます。価値観の混乱や甚だしい喪失感から、誰もが生きていく精神的足場をなくしている時期です。当時の青年たちにとっては、干上がった地面に水が染みこむように、太宰の文学は彼らの心を潤していったものと思われます。仲代もその一人でした。青春に特有の瑞々しい感受性を、激しく揺さぶったのです。爾来、太宰の作品は、仲代の最も愛好するものとなりました。
いま、私たちの社会にも、太宰が敗戦後に捉えた人間のエゴイズムは、変わりなく権力の中枢を覆っている感があります。嘘や偽りや隠蔽の蔓延する時代だからこそ、こうした朗読劇を上演する意味があるように思えます。                 (東北演鑑連2020年例会企画作品資料集より抜粋)

劇団文化座「しゃぼん玉」

 

◆例会日程 <会場 アリオス大ホール>

2021年

1月21日(木)開演6:30

1月22日(金)開演1:00

※上演時間2時間30分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*座席は、左右1席ずつ間隔を空けて席指定をしています。
 入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*感染症予防対策のため、大きな声や向いあっての会話は控えましょう。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。
 

原作=乃南アサ  演出=西川信廣
出演=佐々木愛、藤原章寛、津田二朗、高村尚枝、姫地実加、小川沙織、ほか

 

◆作品について
生きる力が弱まっている現代人。人間の可能性と生きて行く希望と勇気を感じ、「人間は捨てたもんじゃない」と人生を励ましてくれる人間再生のドラマ。
直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説「しゃぼん玉」を舞台化。
作品の舞台は壇ノ浦の合戦で敗れた平家の武士たちが、追手を逃れるため流れついた宮崎県の辺境にある椎葉村。あまりに貧しい平家の没落を見た源氏は追討をやめ、椎葉に住み着くことになる。敵同士の源氏と平家が互いに許し合い共存したという伝説を持つ実在の村。
そんな悠久の時間が流れる村に流れ着いた心の闇を持つ少年が、これまで経験したことのない、温かく大きな村人たちの愛に包まれ、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。

◆あらすじ
伊豆見翔人は、毎日のようにひったくりやコンビニ強盗を繰り返し、荒んだ生活をしていた。
ある日、前を歩く女のバッグを奪うつもりが、揉み合いになりはずみで刺してしまう。長距離トラックをヒッチハイクして、どこまでも遠くへ逃げようとするが、真夜中の山道で突き落とされてしまった。
夜が明けるころ、「ぼう、ぼう」という老婆(スマ)の弱々しい声が聞こえてくる。バイクで転んでケガをしているスマが助けを求めているのだ。翔人は放っておけなかった。スマをバイクの後ろに乗せ、病院に付き添う。「ぼうはええ子じゃ」としきりに感謝される翔人はなぜか素性も聞かれぬまま、スマの家に居候することになった。宮崎県の辺境にある椎葉村でスマと翔人の不思議な共同生活が始まった……。
心に闇を持つ少年が、純朴な村人たちとの心の交流によって、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。
人間って、なんて愛おしいのだろうと思わせてくれる必見の舞台!

 

 

 

劇団俳優座 「八月に乾杯!」


7月例会は、感染防止対策をしっかり行って実施致します。
密集を避けるために例会を1ステージ追加しました。

そのため開演時間を変更します。ご注意ください。

◆例会日程<アリオス中劇場>  2日間3回公演

7月 9日(木)開演3:00-終演5:10

7月10日(金)開演1:00-終演3:10 /開演6:30-終演8:40 
 ※上演時間2時間10分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*座席は、前後左右1席間隔を空けて指定しています。空席を詰めることはできません。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


あの名作をもう一度…名優2人が創り出す最高の叙情劇。
   作=A・アルブーゾフ  演出=袋正 出演=岩崎加根子、小笠原良知  

◆作品について
様々な過去をもつ男女…ひと夏を舞台に、老いてなお生きる喜び、人生の輝きを求める二人の恋物語。観劇後、「人生って捨てたもんじゃないなぁ」と温かい気持ちになれるお洒落なお芝居です。
本作は、ロシアの劇作家アルブーゾフによる二人芝居。これまでにもこの脚本に魅了された杉村春子さんや越路吹雪さんらが、『古風なコメディ』『ターリン行きの船』として、それぞれ別々のタイトルで上演されました。
俳優座では1981年に、村瀬幸子、松本克平で『八月に乾杯!』として上演され、全国各地で好評を博しました。
スイングジャズにチャールストン・・・楽しくもあり、切なくもある音楽他ダンスも本作の魅力のひとつです。更には平和への祈りも込められています。
俳優座の財産として、後世に残すべきこの作品を、岩崎加根子、小笠原良知という二人の名優が創り出します。最高の叙情劇をご期待ください。

あらすじ
1968年、北国の夏の海辺に突然出現した正体不明の女、煙に巻かれてしまう保養所の医師。
二人が相手のことが気になりだして言葉を交わすようになったのは、しばらくたった音楽会
の帰り道のことだった。二人は若くない。それが惹かれあった。
普通の幸せをあまり貰っていなかった二人。ひとりぼっちだった二人。他の何百万人の男と
女のように戦争で手ひどい仕打ちを受けた二人の慎ましいお話。
そして、二人が別れる時がおとずれ、八月に乾杯と―――。

 

文学座 『女の一生』 

◆例会日程<アリオス<大ホール
前例会『八月に乾杯!』は、無事終了しました。
引き続き感染防止対策をしっかり行い、安心・安全な例会運営を目指します。
※今回は、密集を避けるため、会場を大ホールに変更しました。

9月24日(木)開演6:30
9月25日(金)開演1:00
※上演時間2時間40分(予定)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*座席は、前後左右1席間隔を空けて指定しています。空席を詰めることはできません。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


作/森本薫
補訂・演出/戌井市郎による
鵜山 仁(演出補)

出演者/山本郁子、赤司まり子、石川 武、高橋ひろし、吉野実紗 ほか

 

あらすじ】
明治38(1905)年、日本がようやく近代的な資本主義国となり始めた頃、天涯孤独の境涯にあった〈布引けい〉は、不思議な縁から拾われて堤家の人となった。清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主もすでになく、息子たちはまだ若く、妻のしずが弟・章介とともに困難な時代を生きていた。やがて〈けい〉は、その闊達な気性を見込まれ、長男・伸太郎の妻となる。次男・栄二に寄せた思慕は断ち切られ、〈けい〉は正真正銘、
堤家の人となったのだ。そして、しずに代わる家の柱として、担いきれぬほどの重みに耐えながら、その「女の一生」を生きていくのであった・・・・・・。
時は流れて昭和20(1945)年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの姿は、過ぎ去った50余年の月日の、激しさと華やかさを秘めて、哀しい─

 

【作品について】
劇団創立から80年の中で、森本 薫の戯曲『女の一生』は幾度も上演されてきました。その度に少しずつ姿かたちを変え、時代とともに歩んできた作品といえるでしょう。初演されたのは太平洋戦争末期の1945年4月。この僅か一ヶ月前の3月には東京大空襲によって10万人以上が犠牲となりました。やがて敗戦、焼け跡からの再生、高度経済成長、バブル、バブル崩壊から冷え込む経済、現在の混沌とした社会情勢。これらすべての事象には日本という国家を背景にした、人間一人一人の物語が紡がれているのであります。今回の鵜山演出では、登場人物それぞれの生き様がクッキリと描かれ、布引けい、栄二、伸太郎、章介、しずといった人々が時代に何を感じ、どのように生きたのかが、これまでのどのバージョンよりも浮き上がり、物語としての『女の一生』の世界を隅々まで堪能できる仕上がりになっています。山本郁子演じる布引けいは杉村、平とも異なり、非常にナチュラルな奥行を生みだします。このバージョンに物語性を強く感じ、あらためて『女の一生』ってこういう作品だったんだという感想を多くの方が持たれるのは、彼女の功績が大きいのかもしれません。この作品は、人間それぞれの一生であると同時に、日本の一生でもあります。2011年の震災から立ち上がろうとしている東北にも重なるものがあります。まさに今、東北の皆様に観て頂きたい作品です。

【演出・鵜山仁さんのコメント】 ※2018年東京公演開幕時
今から七十三年前、一九四五年の四月、空襲下の東京で初演された「女の一生」は、日清日露から第二次大戦に至る、近代日本の喜怒哀楽を目一杯背負っています。
この作品の第三幕には「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの、間違いと知ったら自分で間違いでないようにしなくちゃ」という名台詞があります。
間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか。
これから先につながる「女の一生」を、ぜひ見ていただきたいと思っています。

 

NLTプロデュース ミュージカル「O.G.」

◆例会日程<アリオス中劇場>

9月12日(木)開演6:30
9月13日(金)開演1:00
※上演時間1時間50分-休憩なし(カーテンコール含む)

作・作曲=まき りか
演出=本藤起久子
出演=旺なつき  阿知波悟美  池田俊彦

 

◆作品について

阿知波悟美と旺なつきが、いつか二人で歌もある芝居をしてみたいね、と始まったのが「ミュージカルOG」です。脚本のまきりか氏を加えて意気投合、新宿の小劇場で2016年夏に上演されました。
この作品の魅力は、二人の女優の歌唱力と存在感です。脚本が二人にあてて書かれているので、スミ子(旺)、カズエ(阿知波)のキャラクターが、非常にリアル。夢を見て生きてきたが、寂しく終わる人生かと、ふと立ち止まる時期。私たちにも痛いほど分かる二人の心情が、友情と共に舞台からあふれてきます。そして力強いテーマソングが聞こえてきます。
ライブ感覚の生ピアノによる二人ミュージカル。
女性による女性のための、しかしすべての人に贈る応援歌です。
 
ストーリー
ふたりの歌姫に訪れた小さな奇跡
新宿・歌舞伎町に残る最後のキャバレー「ミラクル」。
昭和の時代に全盛を誇ったこの店もあと1週間でついに閉店することが決まっていた。
この店で38年、歌い続けたスミ子とカズエはまもなく歌う場所を失うことになる。
スターにあこがれ上京し、スターを夢見て歌い続けたふたり。
年を重ねるとともに、その夢もあきらめ、
それでもステージに立つことだけはあきらめられなかったふたり。
その日々も、まもなく終わる、そんなとき、人生の大半を過ごしたこの楽屋で
これまでの日々を懐かしく振り返るスミ子とカズエに今夜、
思いがけない“ミラクル”が巻き起こる。

前進座公演 『柳橋物語』 

◆例会日程<アリオス中劇場>

11月27日(水)開演6:30
11月28日(木)開演1:00
※上演時間2時間55分(予定)

 

作=山本周五郎  演出=十島英明
主な出演者=今村文美  浜名美貴  渡会元之  中嶋宏太郎  西川かずこ 小林祥子
横澤寛美(いわき出身)   早瀬栄之丞 ほか

ものがたり】
江戸、茅町は大工・杉田屋の職人の幸太と庄吉は、どちらも腕もよく人柄もいい。研ぎ職人の源六の孫娘・おせんは、どちらにも近しさと親しさをもっていた。
だが、杉田屋の跡取りは幸太に決まり、失意の庄吉は上方へ修行に旅立つ。別れ際、「一人前になって帰るまで待っていてくれ」と、おせんに言い、「待っているわ……庄さん」と、答えたその一言が、おせんのそれからの一生を決めてしまった。
その後、杉田屋からおせんを幸太の嫁に欲しいと言ってきたが、祖父の源六は断ってしまう。貧乏人の意地からであった。
間もなく源六が卒中で倒れ、江戸は大火事に見舞われる。この時、かけつけた幸太は源六とおせんを助けようと力の限りたたかいながら死んでしまった。「おせんちゃん、生きるんだぜ、諦めちゃいけない」と叫んだーー。
一人残され、一切の記憶を失ったおせんは、飢えながらさ迷い歩く――。火事の中で拾った赤ん坊をしっかり抱いて――。

 

【作品について】

“庶民の生きるための苦しみも悲しみも、喜びも楽しさも、すべてがここにある” 

 時代を超えて常にそのテーマは現代に通じる周五郎作品。「待ってるいるわ!」たった一言のことばのために人生が左右されること、そして、言葉の重さを描きたかった。とは演出の十島英明舞台は江戸下町。主人公のおせんに幸太、庄吉、おもんをからませて青春の喜びとかなしみ、希望と失意を交錯させる。周五郎の下積みの人たちを見つめる目の温かさ。夜鷹にやさしさを見いだし、群衆の一人ひとりに呼吸を通わせる。中傷や誤解を嘆きつつ、そこに確固とした信頼を秘める(劇評より)

 

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