素晴らしい演劇との出会いがあなたの人生を豊かに

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イッツフォーリーズ  ミュージカル おれたちは天使じゃない


◆例会日程 <会場 
アリオス・中劇場>

2024年
11月8日(金)開演1:30/開演6:30(1日2回公演
※上演時間2時間20分(休憩15分)

脚本=矢代静一  脚本・作詞=藤田敏雄
音楽=いずみたく/吉田さとる  演出=金澤菜乃英(青年座)

キャスト=横堀悦夫(青年座)吉田 雄 半澤 昇 米山 実(文化座)
大川 永 刀根友香 金子由之(昴) 松田 周(青年座) 町屋圭祐(昴) ほか

演奏=Key 吉田さとる/飯田緑子 Pf 太田裕子/田中和音
Bass えがわとぶを/ほか Drums 中沢剛/ほか

いずみたくミュージカルの代表作を新演出で再演 

大晦日の夜に天使が呼んだ奇跡

◆あらすじ
日本のある山荘。年末、雪が降り続く中、父娘が心中を図ろうとしていた。そこへ近くの刑務所から逃げてきた脱獄囚3人、ねじ釘の哲、泉の三太、キャンパスの助六が出くわす。突然の出来事に父娘の命を助けることに。父親は画商であったが、偽の絵画を買わされたため大きな借金を抱えていた。彼らはその父娘を人質に高飛びを計画するが、命拾いをした知恵遅れの少女光子は、彼らを天使だと思い混んで、悪者とは全く疑わない。そこに何も知らずに買い物から戻った姉娘エミ、エミに好意を抱く地元の巡査、更に明を騙した父親の従兄弟の黒川虎男親子も山荘にやってきた。一家に緊張感が走る。果たして、誰が救われるのか……。

◆作品について
フランスのアルベールユッソンの原作を元に、アメリカで映画化された「We are not angels」(1955)が原案。いずみたく・矢代静一・藤田敏雄が、1974年日本に置き換えて舞台化、日本オリジナルミュージカルとし1500回以上35年に渡り上演され続けてきたミュージカル。テーマ曲「翼のない天使」「今・今・今」はミュージカルを離れたスタンダードとしても愛されている曲であり、知恵遅れの少女と、その少女に心を洗われる脱獄囚たちのドラマが、普遍的な評判を得ている。
2021年、演出家を青年座のホープ金澤菜乃英に依頼、ねじ釘の哲役に、横堀悦夫(青年座)と、泉の三太役に、イッツフォーリーズの吉田雄(福沢良一の息子)、ヒロインエミ役に同じく劇団の大川永を配役し、47年ぶりに新演出として起ち上げた。

劇団朋友「あん」


◆例会日程 <会場 
アリオス・中劇場>

2025年

2月27日(木)開演6:30
2月28日(金)開演1:00

上演時間2時間(休憩なし)


作=ドリアン助川  演出=大澤 遊
出演=戸井勝海(東宝芸能)、益海愛子、小島敏彦、西海真理、水野千夏、
敦澤穂奈美、長町美幸、村上和彌、鈴木千晶

~人はなんのために生まれてきたのだろう~

あらすじ
線路沿いから一本路地を抜けたところにある小さなどら焼き店。
千太郎が日がな一日鉄板に向かう店先に、バイトの求人をみてやってきたのは
70歳を過ぎた手の不自由な女性・吉井徳江だった。
徳江のつくる「あん」の旨さに舌をまく千太郎は彼女を雇い、
店は繁盛しはじめるのだが……。
偏見のなかに人生を閉じ込められた徳江、生きる気力を失いかけていた千太郎、
ふたりはそれぞれに新しい人生に向かって歩き始めるのだが・・・・・・。

作品について
私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。
ただそれだけを望んでいた。…だとすれば、何かになれなくても、
私達には生きる意味があるのよ。」
ミュージシャン・タレントとしても有名なドリアン助川が書いた小説「あん」は、
かつてハンセン病患者が社会から断絶され隔離されていた歴史的事実をもとに、
心ない噂や真実に基づかない偏見によって苦しめられながらも、
生きることの尊さを訴えた作品である。
今、日本のみならず世界ではコロナ禍もあり分断と格差が広がっている。
生きることの尊さを再確認する舞台として上演します。

劇団東演「獅子の見た夢」


◆例会日程 <会場 
アリオス・中劇場>

2025年

4月25日(金)開演6:30
4月26日(土)開演1:00

上演時間2時間20分(休憩15分)


原作=堀川惠子  脚本=シライケイタ  演出=松本祐子
出演=豊泉由樹緒(薄田研二・役) 能登剛(八田元夫・役) 南保大樹(丸山定夫・役)
星野真広(三好十郎・役) 古田美奈子(園井恵子・役) ほか


夢を貫いた新劇人たちの姿を、史実に基づいて描いた今に通じる生きたドラマ

あらすじ
1945年8月下旬、演出家・八田元夫は世田谷・赤堤の劇作家・三好十郎宅に広島からやっとの思いでたどり着いた。大事に抱えてきた風呂敷包みの中には、俳優・丸山定夫の遺骨の入った骨壺があった。あの惨劇からまだ三週間もたっていない。二人は稀代の名優を偲び、まずい酒を酌み交わす。と、突如男の声が割って入ってくると、時は前年(1944年)の秋にさかのぼる。丸山定夫は、二年前に創った劇団「苦楽座」に演出家として力を貸してくれと八田に頼み込んでいる。しかしやりたくても八田は当局により、演出家登録を抹消されているのだ。治安維持法違反で執行猶予中だ。どうする、演目は三好十郎の「獅子」・・・・、大政翼賛会・移動演劇連盟に加わらなくては芝居が上演できない状況だ。丸山は決断する、苦楽座あらため「さくら隊」としてでも、どうしても芝居を続けると・・・・。
果たして丸山、八田、三好の三人が時代と闘いながら見た夢とは・・・・。

作品について
ノンフィクション作家、堀川惠子さんの「戦禍に生きた演劇人たち」(講談社)が原作。自由を奪われ活動も制限された戦争一色の時代にあっても、それでも芝居を続けたいと、検束や尾行、挙句は解散などの困難を超えて、夢を貫いた新劇人たちの姿を、史実に基づいて描いた今に通じる生きたドラマです。生きること、友を想うこと、夢を持つこと、そして闘うこと・・・・ぜひ例会にしていただきたい舞台です。『人間一生一大事の時は、自分がホントに正直に、したいと思うことを思い切ってやらんならんぞ!それが人間の道じゃあぞ!』と、あの時代に三好十郎の戯曲は舞台から訴えたのです。その舞台をやり続けた「苦楽座」改め「桜隊」の俳優たちは、やがて広島で8月6日を迎えるのです。彼らは自分たちの意志で芝居をやり切ったのです。そして、今を生きる私たちにどんな夢を託していったのだろうか。2025年は戦後80周年の節目です。彼らが残していった決して諦めなかった夢、今私たちはどんな夢を見、何をしなければならないのだろうか。

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