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俳優座劇場プロデュース「十二人の怒れる男たち」

◆例会日程

アリオス大ホール

2017年
5月25日(木)開演6:30
5月26日(金)開演1:00
※上演時間2時間10分(予定)

作=レジナルド・ローズ

演出=西川信廣

出演=塩山誠司・岸槌隆至・青木和宣・瀬戸口 郁・渡辺聡・・山本健翔・古川龍太
原 康義・金内喜久夫・柴田義之・米山 実・溝口敦士・田部圭祐

いまなお裁判劇の最高峰として世界中で上演されている不朽の名作
父親殺しの罪に問われた少年の運命を握る十二人。
事件の事実をめぐって激論が重ねられるなか
陪審員一人ひとりの人生も明かされてゆく。

◆ストーリー

蒸し暑いある夏の日の午後。十二人の陪審員たちは一人の少年の父親殺しという
容疑に、有罪(=死刑)の宣告を与えるか、無罪の評決を提出するかの重大な決定
をしなければならない。  予備投票が行われる。  有罪十一票。無罪一票。
少年の容疑は動かしがたいものに思えていたが、無罪票を投じた陪審員が発言する
「我々が問題にしているのはある人間の命だということです。もし間違っていたら
どうしますか?」  陪審室の空気は一変し、男たちの討論は白熱していく――。

劇団俳優座「七人の墓友」

◆例会日程

アリオス大ホール

2017年

3月30日(木)開演6:30

3月31日(金)開演1:00

※上演時間-2時間40分予定-(休憩15分)

作= 鈴木聡   演出=佐藤徹也

出演=小笠原良知 可知靖之 遠藤剛 清水良英 青山眉子 伊東達広 ほか

深刻な問題を明るく、本音で、ユーモラスに。まさに現代を生きる私たちがそのまま舞台に
いるような、笑いと涙と共感がたっぷりの作品です。

「墓友」とは「後継ぎがない」、「子供に世話をかけたくない」といった理由で共同墓地や樹木葬の 土地を買い、その同じグループの中で趣味や時間を共有し、新しい関係を築く人々のことです。社会問題である「少子高齢化」「孤独な老後」など、様々なことがこの現象に関係しています。ある家族を軸に、お墓のこと、家族のこと、死ぬこと、生きること…誰もが直面する問題を描き出します!

◆あらすじ

雑誌編集者の仁美はある日突然、実家の母・邦子にスカイツリーの展望台に呼び出される。飼い犬の桃太郎が死んだと言うのだ。死や人生についてしみじみと語る邦子に、仁美は母の心境の変化を感じ取る。夏、家族や友人が久しぶりに顔を揃えた実家で、ひょんな諍いから邦子は夫・義男への積年の不満を爆発させ「あなたと同じお墓には入りたくない」と口走ってしまう。さらに海外在住の仁美の弟・義明が驚くべき告白をし一家は大騒動に。そして邦子は地元のファミレスでやがて「墓友」となる個性豊かな老人たちと出会い・・・。
家に縛られない新しい墓の在り方を模索するお墓仲間・墓友たちの物語を中心に「結婚しないアラフォー女性」「長い長い老後」など現代的なテーマをぎっしり織り込んで描く「七人の墓友」

劇団扉座「歓喜の歌」

◆例会日程

アリオス大ホール

2016年
12月14日(水)開演6:30
12月15日(木)開演1:00
※上演時間2時間10分(休憩なし)

原作=立川志の輔

脚本・演出=横内謙介

出演=六角精児  酒井敏也(客演) 岡森諦
中原三千代  有馬自由  伴美奈子 ほか


ずさんな会館職員のやらかした
最悪のダブルブッキングが、
一皿の餃子によって、
歓喜のコラボレーションへと変貌してゆく、
笑いと涙のミラクル人情噺。
“志の輔らくご”の名作を劇化。




「アニメ、ゲームを劇化する2・5次元シアター全盛の昨今ですが」

脚本・演出 横内謙介

立川志の輔師匠の創作落語の傑作『歓喜の歌』を舞台化しようというのは、東の演劇鑑 賞会の方たちからの発案です。東日本大震災で、東北の演劇環境も大きな被害を受けたと聞きます。それから五年、故郷と演劇の再生復興に向けて起爆剤となるものを劇団と組んで生み出したいという依頼でした。復興のために、鑑賞団体が客席から飛び出して創造活動に踏み込む、その心意気に応えようと思いました。 依頼を受けて『歓喜の歌』を映像で鑑賞しました。復興とは何の繋がりもない話ですが、仕事とは何か、人生の喜びとは何か、大切なメッセージが熱く込められていつつも、人間のずるさや弱さも笑いの中にしっかり描かれ、それでいてダメな人間たちまでがなぜか愛おしく、歓喜の歌が歌われる大団円に心から拍手を贈りたくなる。苦難を乗り越えて未来に向かってチャレンジしようとする人たちと共有するのにふさわしい物語でした。
何よりも、劇場にまつわる話であることにやり甲斐を感じます。ホールや会館職員の気のない対応ぶりに何度か遭遇した志の輔師匠が「笑える糾弾を」と創作なさったそうですが、同じく劇場と文化芸能を心から愛する者として思いを重ねつつ、気のない人たちの心にも、歓喜の歌声が届いて響く、分かりやすくて楽しい芝居にしようと思います。 あ、酒井さんと六角の役は、当然ダメな職員コンビね。一般にキャラが被ると言われている二人のツープラトンのダメぶりが堪能できるのは、この舞台だけです。

◆あらすじ

年の瀬も押し迫る12月、冬休みも間近の公民館。そこで働く“主任”と“加藤”は、別々のママさんコーラスグループを同じグループと勘違いし、大晦日のコンサートホールをダブルブッキングしてしまう。 「どうせ素人のママさんコーラスだから」と2組のコーラスグループを同時に出演させようと交渉するが、そんな適当な態度にママさんたちは大激怒。どうしてそんなに怒るのかわからない2人は、その適当さがアダとなり、ほかにも次から次へと問題が発生。 しかし、問題に翻弄されながら、お金・家族・生活など、それぞれの理由を抱えながらもコーラスに情熱をかけるママさんたちの生き様を知っていく。そして、夢も希望もどこかにいってしまっていた2人も少しづつ、自分たちの業務の大切さに気付き始めるのだった・・・ 2人は、無事に“ママさん”たちの「歓喜の歌」を劇場に鳴り響かせることができるのか!? どこにでもいる、ごく普通に生きている人々の小さな夢を、劇作家・横内謙介氏が笑いと涙を交えて人情溢れる物語として描き下します。

劇団青年座「朝食まで居たら?」

◆例会日程

アリオス中劇場

2017年
1月25日(水)開演6:30
1月26日(木)開演1:00
※上演時間2時間30分(休憩15分)

作=ジーン・ストーン  レイ-・クーニー

演出=伊藤 大

出演=津嘉山 正種、野々村 のん、高松 潤

原題は”WHY NOT STAY FOR BREAKFAST?”
日本においても数々の作品が上演されてきた英国のウェルメイド喜劇の第一人者
レイ・クーニーとジーン・ストーンの共作。
1970年の初演からロンドンで約5年間ロングラン公演されました。
青年座のプロデューサー金井彰久の企画・製作により
『氣になるルイーズ』のタイトルで1993年に上演した本作を、
今回は、青年座公演として『朝食まで居たら?』のタイトルに変え、
日本人の感性に合った人情喜劇として新たに創り上げます。

◆ストーリー

ロンドン北西部のハムステッドにあるアパート。
そこに住むジョージ・クラークは、18年間無遅刻無欠勤の地方公務員。
その几帳面すぎる性格が災いして妻には逃げられたが、
今はアパートでの独り暮らしを楽しんでいる。
9月のある夜、キッチンで夕食の準備をしていたときのこと、
同じアパートの2階に住んでいる妊婦ルイーズ・ハミルトンが、
同居していたヒッピーの男友達と喧嘩してジョージの部屋に転がり込んできた。
ジョージは体よく追い返そうとするが、突然ルイーズの陣痛が始まった!
「病院で産むのはイヤ」と意地を張るルイーズに根負けしたジョージは、
出産の準備に大わらわするのだが…

ミュージカルコメディ「死神」

◆例会日程

アリオス大ホール ※1日2回公演

9月26日(月)開演1:00
   〃   (〃)開演6:30
※上演時間2時間予定(休憩15分)
原作/今村昌平  脚本/水谷龍二  演出/鵜山仁  
作詞/藤田敏雄 大谷美智浩   音楽/いずみたく 吉田さとる
出演/左とん平  藤森裕美   井上一馬   北川理恵   茂木沙月  沢りつお  ほか


私と契約してお金儲けしない?その代わり、私と…
若くてカワイイ“死神”にそんなコトを言われたら?!
落語の「死神」をもとに、左とん平主演で贈る、涙と笑いのミュージカル!


◆あらずじ

金もない、女にもモテない、さえない葬儀屋の主人・早川は、女房に仕事も家庭も夜の営みもダメだダメだと攻められてばかり。そんな早川のもとに、美しい女が現れて、自分は“死神”だと名乗るのでした。美人過ぎる死神の名前は“ロロ”。ロロは早川に金儲けの話を持ちかけます。死神が寝込んでいる病人の枕元にいる時はその患者は死ぬけれど、足元にいれば病人は助かる、死神を追い払う呪文を教えるから、金持ちの病人を助けて金儲けしよう、とここまでは落語の「死神」と同じストーリー。違うのは、このあと、病人を助けたあと。その代償として、なんと死神を抱かないとならない!早川は死神にそんな契約をさせられてしまうのでした。病人を助けてお金も儲かり、そのうえタダで美女も抱けるなんて!…そんなにオイシイ話が転がっているワケもなく…。

劇団東演 朗読劇『月光の夏』 



◆例会日程

アリオス中劇場

7月27日(水)6:30開演
7月28日(木)1
:00開演
    〃  (〃)6
:30開演

※上演時間1時間30分

作=毛利恒之   演出=鈴木完一郎/原田一樹
出演=能登剛  奥山浩  岸並万里子  古田美奈子
ピアノ=根岸弥生


【作品について】

心の目で観る感動のドラマを (作者 毛利恒之)
朗読劇『月光の夏』は、単なる朗読とは違います。
ベートーヴェンのソナタ「月光」のピアノ演奏と<ドラマリーディング>がおりなす、
新機軸のライブ・ステージです。
かつて、ラジオドラマは「心の劇場」と言われました。 
朗読劇もまた、観客の想像の世界をひろげます。
のみならず、人間の息吹が伝わる、臨場感のある生の舞台です。
名曲の調べとあいまって胸で聴く、心の目で観る、
深い味わいの感動のドラマをおとどけします。
戦争犠牲者の鎮魂と平和への祈りをこめて-。


【あらすじ】

最後に思いっきりピアノが弾きたい―
そこには決して過去にしてはいけない現実があった

佐賀県鳥栖市 ― 戦後45年のこの年、鳥栖小学校の古いグランドピアノが廃棄されようとしていた。
かつて教師をしていた吉岡公子は、そのピアノに忘れられない思い出を秘めていた 。そしてピアノを
平和の願いの証として保存して欲しいという思いから、全校集会で生徒達にその思い出を語る…。
太平洋戦争末期の昭和20年初夏、音楽学校出身の特攻隊員二人が学校に駆けつけ、今生の別れに
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」を弾き、沖縄の空に出撃して行った…。


劇団青年座『ブンナよ、木からおりてこい』 


◆例会日程

アリオス中劇場

5月26日(木)午後 6:30開演
5月27日(金)午前11:00開演
   〃  (〃)午後
4:00開演

※上演時間2時間15分(休憩15分)

作=水上勉  補綴=小松幹生   演出=磯村純

出演=逢笠恵祐、佐藤祐四、名取幸政 桜木伸介、佐藤美幸 ほか


【作品について】

1978年、青年座劇場で産声をあげたこの舞台は、以来30年もの間、篠崎光正(1978~81年)、
宮田慶子(1985~88年)、鈴木完一郎(1992~00年)、黒岩亮(2006~07年)の演出によって、
その時代と真正面に向きあい、 同時代を生きる観客とあいまみえ、2007年の中国公演(南通、
北京)を終えて1140ステージを数えてきました。
これ程、息の長い上演が続くとは、いったい誰が考えたでしょうか。
一つの作品を4名の演出家が創る、このような創造のあり方も他に例をみないものであります。
こうした劇団のこだわりは、その時代に合った舞台を生み出してきました。
昨年の東日本大震災から1年。今まさに「生きることの意味」を問い、「生きることの素晴らしさ」を
ストレートに伝える『ブンナよ、木からおりてこい』を上演する意義は大きいと考えています。
8月の上演に向けて、歌、ダンス、肉体表現に磨きをかけ「生命賛歌」を歌い上げます。


【あらすじ】
1978年の初演から1123回、水上戯曲不朽の名作が青年座の舞台に帰ってきます。
トノサマ蛙の子ブンナは、ある日、新しい世界を目指して椎の木のてっぺんに登ります。
しかし、天国だと思っていたそこは、こわい鳶(とんび)のえさ蔵だったのです。
弱肉強食の自然界で壮絶な「生きるための戦い」を繰り広げる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち小動物たち。
彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げる。
天国から地獄に突き落とされたブンナ。土の中で怯え、慄きつつ、なを生きることを考える。
季節は秋から冬へ、そして長い長い冬眠――。
春がやってきた。
眠りから覚めたブンナは鼠から生まれ出てきた虫たちを食べ、仲間が住むお寺の庭へと降りて行くのでした。

前進座「夢千代日記」

◆例会日程

アリオス大ホール

2016年
3月30日(水)開演6:30
3月31日(木)開演1:00
※上演時間2時間50分(休憩15分)
原作=早坂 暁  台本=志村智雄
演出=志村智雄・橋本英治
出演=今村文美  いまむらいづみ  津田惠一
武井茂  渡会元之 ほか





〝宿命に目を逸らさず たたかう夢千代〟

「夢千代日記」NHKドラマ人間模様として1981年と翌年、さらに「新・夢千代日記」として1984年に
放映 されました。吉永小百合さんが、胎内被爆者として、しかも人生の吹き溜まりのような温泉町の
芸者で登場 したことが、視聴者を魅了しました。

前進座による舞台版は、2010年秋に東京で初演。テレビシリーズから舞台にふさわしいエピソードを
組み上げて新たに劇化しました。 胎内被爆という思いテーマを内在させながらも人々の明るく強く
生きる姿を 映し出しています。
三味線、 踊り、唄そして、旅回り一座など、前進座女優陣ならではの芸も存分にお楽しみください。

◆あらずじ

山陰の山あい、余部鉄橋を越えたあたりの、忘れられたような町・湯の里温泉。
《はる家》はその町の小さな置屋である。そこには、芸者の菊奴や金魚、賄いのスミといった、
哀しい過去や心に傷を負った女たちが肩を寄せ合うように暮らしていた。
亡き母の跡を継いだ《はる家》の女将・夢千代は、いつも自分のことより周りのことを気遣いながら
生きてきたのだが、その身体は病に蝕まれていた。
その《はる家》に見知らぬ男が迷い込んで来た。
彼は、まったく記憶を失っていたのである。
そして何時しか、過去を捨て夢千代のいるこの町で暮らすことを望むようになる。
そんな折り、神戸から、山陰に進出しようとするヤクザの沼田らが入って来る。
ところが、沼田はあの広島のピカの日に、夢千代の母に助けられていた……。
もう少し広島での母のことを知りたい。
そして自分の過去から逃げてはいけないと夢千代は思うのであった。
一方、見知らぬ男の過去とは──。

“貝殻節”は鳥取県の民謡

『夢千代日記』の中で夢千代たち芸者衆が、お座敷で唄い踊っている民謡を“貝殻節”といいます。
これは鳥取県浜村地区(現鳥取市気高町)に古くから伝わる唄だそうです。
ところで、“夢千代の里”として知られる湯村温泉は兵庫県美方郡なぜ隣の県の民謡が…?
元々ドラマのモデル地として鳥取の温泉考えていた作者の早坂曉さん、
ロケハンで山陰本線を旅した折、鳥取に行き着く前に「夢千代」の舞台としてピッタリの
湯村温泉に巡り会ったのだとか…。 すでに台本がほぼ出来上がってからのロケハンだったため
劇中歌は鳥取県の民謡となったそうです。

劇団民藝『真夜中の太陽』

◆例会日程

アリオス中劇場

1月18日(水)開演6:30
11月19日(木)開演1:00
11月 〃 (〃)開演6:30
※上演時間1時間25分(休憩なし)

原案・音楽=谷山浩子
作=工藤千夏  演出=武田弘一郎
出演=日色ともゑ   石巻美香  神 敏将       
     藤巻るも   平松敬綱   ほか



夢と希望、楽しかったこと、つらかったこと、やり残したこと……
生死と時空とを超えて生きるよろこびを語りあう少女たち――
『真夜中の太陽』は、いまを精いっぱい生きる人たちへの応援歌です。

【作品について】
『真夜中の太陽』は、シンガーソングライター谷山浩子の同曲をモチーフに、新鋭劇作家の工藤千夏(渡辺源四郎商店)が自由に創作した感動のドラマです。2009年に作者自身の演出によって初演され、戦争の悲しさを静かに訴えましたが、2013年2月に民藝版『真夜中の太陽』として新たに舞台化しました。 ただ一人生き残ったおばあちゃんと空襲で亡くなった女学生が、生死と時空とを超えて、たがいの夢と希望、楽しかったこと、つらかったこと、やり残したこと、そして生きる喜びを語りあいます。「ありがとう。私たちの分まで生きてくれて」――女学生たちがおばあちゃんに贈る合唱曲「真夜中の太陽」は、人々のこころに力強く響きわたります。


【あらすじ】
太平洋戦争末期、ミッション系の女学生たちが音楽室で「真夜中の太陽」を合唱中に空襲に遭います。女学生たちは防空壕に避難しようとするのですが、「防空壕に入っちゃダメ!」と叫ぶ女学生がいました。その女学生はよく見るとおばあちゃんでした。おばあちゃんは楽譜をとりに戻ったため生き残った女学生で、70年近いときをへて空襲で亡くなった友だちを助けようと、ふたたびあの日に帰ってきたのでした。しかし、どうしても過去を変えることができません。おばあちゃんは友だちに「みんな、私のこと怒ってる? 私だけ生き残ってゴメン」と涙するのでした……。


【ちっぽけな泥の中から】

谷山浩子(原案)

  「真夜中の太陽」という歌を作ったのは、今から33年前。わたしが23歳の時でした。 その頃のわたしは「生きるのがつらい」と思いながら日々を送っていました。傍目には仕事も順調で、環境にも恵まれて、幸せそうに見えていたと思います。でも人の幸不幸を決めるのは、環境ではなくて心なんですよね。 不安定な自分の心に振り回されて、他の人のことなんて考える余裕もありませんでした。
  そんな、ダメの極みみたいな状態の中で生まれた歌が「真夜中の太陽」です。 歌は、本当に不思議です。 自分自身がダメでも、そのダメな自分の奥から、まるで泥の中から真っ白な睡蓮が咲き出すように、きれいな歌が生まれてきます。たぶん人間の創作物というのは(誰の中を通って出てこようと)もともとは宇宙に存在している何か大きなものの表出なのでしょう。どんなふうに形にするかが人によって違い、それが各々の個性になるというわけです。
  工藤千夏さんが、戯曲のテーマのためにわたしの歌を何百曲も聴いて、その中から『真夜中の太陽』を選んでくれました。できあがった舞台は、歌を作った時のわたしの個人的なあれこれなど吹き飛んでしまうような本当に素晴らしいもので、客席で見ていて泣けて仕方ありませんでした。23歳のわたしのちっぽけな泥の中から生まれた火が、時を経て、こんなに美しい作品の一部となって輝いている。私を通って、工藤さんを通って、舞台の上に咲いているのは、人の日常や作為を遥かに超える、宇宙の花だ。そう思いました。
 (公演パンフレットより)

幹の会+リリック「王女メディア」

◆例会日程

アリオス中劇場

2016年
1月21日(木)開演6:30
1月22日(金)開演1:00
※上演時間2時間(休憩なし)

作=エウリピデス

演出=高瀬久男  田尾下哲

出演=平幹二朗   山口馬木也  間宮啓行
     神原弘之  三浦浩一  廣田高志
      斉藤祐一  内藤裕志   若松武史


「長く記憶に残る演技」と高い評価を受けた初演。あれから37年。
いま平幹二朗が最後のメディアに挑む。
『王女メディア』はギリシア悲劇の三大作家の一人、エウリーピデースの代表作です。

❖平幹二朗は1978年に男優として王女メディア役に挑み、「長く記憶に残る演技」と高い評価を受けました。 そして1983年にはアテネの舞台に立ち、ギリシアでギリシア以外の国の人間がギリシア悲劇を演じて初めて絶賛を浴びるという快挙を成し遂げたのです。2012年、高瀬久男の演出により平幹二朗の「王女メディア」が新しく甦り、日本各地で蜷川幸雄演出にも増す大絶賛を戴きました。各地の熱いリクエストにお応えして、今再び最後のメディアに挑むこととなりました。

❖この度のメディアと渡り合う夫イアーソンは、実力派俳優として躍進を続ける山口馬木也が演じます。そして、演劇実験室天井桟敷の中心的俳優として活躍した若松武史、「冬のライオン」で葛藤する役どころを繊細に演じた記憶の新しい三浦浩一、シェイクスピア劇など存在感のある演技が光る間宮啓行、実力派俳優としての頭角を現す廣田高志ら、充実した共演陣が舞台を彩ります。
すべての固有名詞を普通名詞に置きかえた高橋睦郎の修辞により、古代ギリシアの神話的事件がいつの時代、どこの場所でも起こり得る普遍的ドラマとして展開してゆきます。男性の地声で演じられるメディアは強烈で、猛々しく、人間の悲しみや怒り、様々な感情を大きなスケールで浮き彫りにしてゆきます。

❖37年前の初演以来、平幹二朗が今も「身体の中に棲みついている」と語る王女メディア。渾身の想いを込めて、今再び最後のメディアに挑みます。

◆ストーリー

コリントスのある屋敷から女の嘆く声が聞こえてくる……。
かつて-黒海沿岸の国コルキスの王女メディアはギリシアのイオルコスからやって来たイアーソンと恋に
落ちた。イアーソンが金羊毛を手に入れるため、力を貸したメディアは父を棄て、共にイオルコスへと向かった
のだった。そしてイアーソンから王位を奪った領主を殺害し、コリントスへと逃れてきたのである。
けれどもいま-イアーソンは保身のため、コリントスの国王クレオンの娘を妻に迎えることを決めてしまった。
クレオンはメディアとその二人の息子に国を出て行くよう命令を下す。不実をなじるメディアに、イアーソンは
子供たちの将来のためを思って新しい縁組みを承知したと言い募るのだった。
『さあ、まっすぐに怖ろしいことへつき進もう…
女と生まれた実ではないか。よいことにかけてはまったくの力なし、
けれども、悪いことにかけてなら、何をやらせてもこの上ない上手と言われる、
女と生まれたこの身ではないか』
自らの運命を嘆き、呪い、そしてメディアは、復讐を決意する。
『この私をかよわい女、意気地のない女だと、誰に思わせておくものか――』

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