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劇団民藝「SOETSU」~韓くにの白き太陽

◆例会日程

アリオス大ホール

2017年

9月28日(木)開演6:30

9月29日(金)開演1:00

※上演時間2時間35分(休憩15分)


作/長田育恵  演出/丹野郁弓

出演/篠田三郎 日色ともゑ  齊藤尊史 中地美佐子 ほか


白磁の美しさに魅せられた柳宗悦と浅川兄弟。民藝運動の源流がここにある・・・。

劇団民藝が、民藝運動の創始者として知られる柳宗悦の半生を上演します。
日本統治下の朝鮮を舞台にして、戦時体制の沖縄を交錯させながら、無名の職工の手仕事から生み出された日常品に「生活の美」を見出した宗悦と、日本と朝鮮の仲間との葛藤を描きだします。
膨大で入念な取材の中から生み落とされた劇作家のセリフの数々が私たちの心に届きます。
思想家・哲学者としてよりも一人の人間として朝鮮の人たちに寄り添った柳宗悦の半生を、いま最も注目される劇作家のひとり長田育恵が書き下ろし、篠田三郎さんの客演を得て民藝が上演します。

◆あらずじ

美学者・柳宗悦(篠田三郎)は雑器として扱われていた朝鮮白磁の美しさに魅了され、予感に突き動かされるように1916(大正5)年初めて朝鮮に渡った。浅川伯教・巧兄弟や宿屋の女将・姜(カン)明(ミン)珠(ジュ)(日色ともゑ)と知り合い、宗悦は朝鮮の美にのめりこんでいく。名もなきものの営み。文化を育む土。おおらかなユーモアと生命力・・・・。そして、失われゆく民族文化のための美術館設立へ。しかし日本統治下の朝鮮では、宗悦の活動は統治政策の一環だと朝鮮人に誤解され、さらに朝鮮独立運動や関東大震災時の痛ましい事件が、人々の間に亀裂を深めていく。様々な矛盾のなかから掴み取った一握りの確信が、やがて宗悦を日本での民藝運動の構想へと導いていく。

日本を代表する思想家・柳宗悦(やなぎ そうえつ)

東京で海軍少将の三男として生まれた柳宗悦は、東京帝国大学在学中に志賀直哉らとの交流から白樺派に参加。生活の中の民芸品に光をあて、「用の美」を唱え民藝運動につながっていく。大正期に陶磁器を通じて朝鮮美術文化の再評価に尽力するとともに1919年3月1日の三・一独立運動を擁護し、終生朝鮮の人たちと友情を結んだ。

今、演劇界で最も注目されている女性劇作家・長田育恵

早稲田大学第一文学部文芸専修卒。 ミュージカル脚本執筆・作詞を経て、2007年日本劇作家協会戯曲セミナーに参加。2008年戯曲セミナー研修科井上ひさし氏に師事。2009年より演劇ユニットてがみ座を 旗揚げ。以降てがみ座全公演戯曲、また依頼戯曲・ミュージカル脚本・シナリオ等を 幅広く手がける。2016年『蜜柑とユウウツ―茨木のり子異聞―』にて第19回鶴屋南北戯曲賞受賞。 現在、日韓関係は従軍慰安婦問題や政治家の歴史認識、都内や、日本全国でで広がるヘイトスピーチなどによって冷え込んでいるといわれています。しかし、千年の昔から 現在まで人間同士の交流は脈々と続いています。 日韓併合の時代にあっても、朝鮮文化に光をあて、思想家・哲学者としてよりも一人の人間として朝鮮の人たちに寄り添った柳宗悦の半生を、いま最も注目される劇作家のひとり長田育恵が劇化書き下ろし、篠田三郎さんの客演を得て民藝が上演します。 。

俳優座劇場プロデュース「十二人の怒れる男たち」

◆例会日程

アリオス大ホール

2017年
5月25日(木)開演6:30
5月26日(金)開演1:00
※上演時間2時間10分(予定)

作=レジナルド・ローズ

演出=西川信廣

出演=塩山誠司・岸槌隆至・青木和宣・瀬戸口 郁・渡辺聡・・山本健翔・古川龍太
原 康義・金内喜久夫・柴田義之・米山 実・溝口敦士・田部圭祐

いまなお裁判劇の最高峰として世界中で上演されている不朽の名作
父親殺しの罪に問われた少年の運命を握る十二人。
事件の事実をめぐって激論が重ねられるなか
陪審員一人ひとりの人生も明かされてゆく。

◆ストーリー

蒸し暑いある夏の日の午後。十二人の陪審員たちは一人の少年の父親殺しという
容疑に、有罪(=死刑)の宣告を与えるか、無罪の評決を提出するかの重大な決定
をしなければならない。  予備投票が行われる。  有罪十一票。無罪一票。
少年の容疑は動かしがたいものに思えていたが、無罪票を投じた陪審員が発言する
「我々が問題にしているのはある人間の命だということです。もし間違っていたら
どうしますか?」  陪審室の空気は一変し、男たちの討論は白熱していく――。

青年劇場「みすてられた島」

◆例会日程

アリオス大ホール

2017年
7月26日(水)開演6:30
7月27日(木)開演1:00
※上演時間2時間45分(休憩15分)

作・演出=中津留章仁

出演=葛西和雄  藤木久美子  広戸聡  吉村直
大木章  湯本弘美 他

20XX年
寝耳に水の「独立話」に
島は大さわぎ
島長宅に集まって
憲法会議が始まった

突然の独立通告に揺れる一つの島を舞台に
中津留章仁氏と青年劇場が
初タッグで描くこの国の未来!

◆あらすじ

20XX年。とある島。戦争が終わって安堵していた矢先、突然本土から独立を言い渡される。「独立するってどんなこと?」と当惑する島長(しまちょう)一家のもとに、島の有力者たちが次々と集まってくる。とにもかくにも憲法を、と議論が始まり、侃侃諤諤(かんかんがくがく)、喧々囂々(けんけんごうごう)。長い会議のそのかげで、将来不安から脱出しようとする人々も。
島の未来と個々の事情、愛憎がからまって、はてさて一体どうなる!?

※大島憲法とは――
1945年のポツダム宣言時、日本の施政権を本州、北海道、九州および四国に絞る方向が出されていた。翌1946年1月下旬、米軍から伊豆大島の元村村長に日本から切り離される旨が伝えられたため、村長を中心に島の独立が準備され、憲法草案が作られる。3月上旬には草案がほぼ出来上がっていたが、同22日、伊豆諸島を再び日本本土に復帰させる行政分離解除が発令され、かくして大島の独立および「大島憲法」は幻となった。

◆作者紹介

中津留章仁(なかつるあきひと)
トラッシュマスターズ主宰。 東日本大震災と原発事故を真正面から扱った『背水の孤島』で、2011年、第19回読売演劇大賞・選考委員特別賞、同・優秀演出家賞、第46回紀伊國屋演劇賞、第14回千田是也賞などを受賞。演劇関係者のみならず、映画・テレビ関係者からの熱い支持を集めるいま最も注目される劇作家・演出家の一人。

劇団俳優座「七人の墓友」

◆例会日程

アリオス大ホール

2017年

3月30日(木)開演6:30

3月31日(金)開演1:00

※上演時間-2時間40分予定-(休憩15分)

作= 鈴木聡   演出=佐藤徹也

出演=小笠原良知 可知靖之 遠藤剛 清水良英 青山眉子 伊東達広 ほか

深刻な問題を明るく、本音で、ユーモラスに。まさに現代を生きる私たちがそのまま舞台に
いるような、笑いと涙と共感がたっぷりの作品です。

「墓友」とは「後継ぎがない」、「子供に世話をかけたくない」といった理由で共同墓地や樹木葬の 土地を買い、その同じグループの中で趣味や時間を共有し、新しい関係を築く人々のことです。社会問題である「少子高齢化」「孤独な老後」など、様々なことがこの現象に関係しています。ある家族を軸に、お墓のこと、家族のこと、死ぬこと、生きること…誰もが直面する問題を描き出します!

◆あらすじ

雑誌編集者の仁美はある日突然、実家の母・邦子にスカイツリーの展望台に呼び出される。飼い犬の桃太郎が死んだと言うのだ。死や人生についてしみじみと語る邦子に、仁美は母の心境の変化を感じ取る。夏、家族や友人が久しぶりに顔を揃えた実家で、ひょんな諍いから邦子は夫・義男への積年の不満を爆発させ「あなたと同じお墓には入りたくない」と口走ってしまう。さらに海外在住の仁美の弟・義明が驚くべき告白をし一家は大騒動に。そして邦子は地元のファミレスでやがて「墓友」となる個性豊かな老人たちと出会い・・・。
家に縛られない新しい墓の在り方を模索するお墓仲間・墓友たちの物語を中心に「結婚しないアラフォー女性」「長い長い老後」など現代的なテーマをぎっしり織り込んで描く「七人の墓友」

劇団扉座「歓喜の歌」

◆例会日程

アリオス大ホール

2016年
12月14日(水)開演6:30
12月15日(木)開演1:00
※上演時間2時間10分(休憩なし)

原作=立川志の輔

脚本・演出=横内謙介

出演=六角精児  酒井敏也(客演) 岡森諦
中原三千代  有馬自由  伴美奈子 ほか


ずさんな会館職員のやらかした
最悪のダブルブッキングが、
一皿の餃子によって、
歓喜のコラボレーションへと変貌してゆく、
笑いと涙のミラクル人情噺。
“志の輔らくご”の名作を劇化。




「アニメ、ゲームを劇化する2・5次元シアター全盛の昨今ですが」

脚本・演出 横内謙介

立川志の輔師匠の創作落語の傑作『歓喜の歌』を舞台化しようというのは、東の演劇鑑 賞会の方たちからの発案です。東日本大震災で、東北の演劇環境も大きな被害を受けたと聞きます。それから五年、故郷と演劇の再生復興に向けて起爆剤となるものを劇団と組んで生み出したいという依頼でした。復興のために、鑑賞団体が客席から飛び出して創造活動に踏み込む、その心意気に応えようと思いました。 依頼を受けて『歓喜の歌』を映像で鑑賞しました。復興とは何の繋がりもない話ですが、仕事とは何か、人生の喜びとは何か、大切なメッセージが熱く込められていつつも、人間のずるさや弱さも笑いの中にしっかり描かれ、それでいてダメな人間たちまでがなぜか愛おしく、歓喜の歌が歌われる大団円に心から拍手を贈りたくなる。苦難を乗り越えて未来に向かってチャレンジしようとする人たちと共有するのにふさわしい物語でした。
何よりも、劇場にまつわる話であることにやり甲斐を感じます。ホールや会館職員の気のない対応ぶりに何度か遭遇した志の輔師匠が「笑える糾弾を」と創作なさったそうですが、同じく劇場と文化芸能を心から愛する者として思いを重ねつつ、気のない人たちの心にも、歓喜の歌声が届いて響く、分かりやすくて楽しい芝居にしようと思います。 あ、酒井さんと六角の役は、当然ダメな職員コンビね。一般にキャラが被ると言われている二人のツープラトンのダメぶりが堪能できるのは、この舞台だけです。

◆あらすじ

年の瀬も押し迫る12月、冬休みも間近の公民館。そこで働く“主任”と“加藤”は、別々のママさんコーラスグループを同じグループと勘違いし、大晦日のコンサートホールをダブルブッキングしてしまう。 「どうせ素人のママさんコーラスだから」と2組のコーラスグループを同時に出演させようと交渉するが、そんな適当な態度にママさんたちは大激怒。どうしてそんなに怒るのかわからない2人は、その適当さがアダとなり、ほかにも次から次へと問題が発生。 しかし、問題に翻弄されながら、お金・家族・生活など、それぞれの理由を抱えながらもコーラスに情熱をかけるママさんたちの生き様を知っていく。そして、夢も希望もどこかにいってしまっていた2人も少しづつ、自分たちの業務の大切さに気付き始めるのだった・・・ 2人は、無事に“ママさん”たちの「歓喜の歌」を劇場に鳴り響かせることができるのか!? どこにでもいる、ごく普通に生きている人々の小さな夢を、劇作家・横内謙介氏が笑いと涙を交えて人情溢れる物語として描き下します。

劇団青年座「朝食まで居たら?」

◆例会日程

アリオス中劇場

2017年
1月25日(水)開演6:30
1月26日(木)開演1:00
※上演時間2時間30分(休憩15分)

作=ジーン・ストーン  レイ-・クーニー

演出=伊藤 大

出演=津嘉山 正種、野々村 のん、高松 潤

原題は”WHY NOT STAY FOR BREAKFAST?”
日本においても数々の作品が上演されてきた英国のウェルメイド喜劇の第一人者
レイ・クーニーとジーン・ストーンの共作。
1970年の初演からロンドンで約5年間ロングラン公演されました。
青年座のプロデューサー金井彰久の企画・製作により
『氣になるルイーズ』のタイトルで1993年に上演した本作を、
今回は、青年座公演として『朝食まで居たら?』のタイトルに変え、
日本人の感性に合った人情喜劇として新たに創り上げます。

◆ストーリー

ロンドン北西部のハムステッドにあるアパート。
そこに住むジョージ・クラークは、18年間無遅刻無欠勤の地方公務員。
その几帳面すぎる性格が災いして妻には逃げられたが、
今はアパートでの独り暮らしを楽しんでいる。
9月のある夜、キッチンで夕食の準備をしていたときのこと、
同じアパートの2階に住んでいる妊婦ルイーズ・ハミルトンが、
同居していたヒッピーの男友達と喧嘩してジョージの部屋に転がり込んできた。
ジョージは体よく追い返そうとするが、突然ルイーズの陣痛が始まった!
「病院で産むのはイヤ」と意地を張るルイーズに根負けしたジョージは、
出産の準備に大わらわするのだが…

ミュージカルコメディ「死神」

◆例会日程

アリオス大ホール ※1日2回公演

9月26日(月)開演1:00
   〃   (〃)開演6:30
※上演時間2時間予定(休憩15分)
原作/今村昌平  脚本/水谷龍二  演出/鵜山仁  
作詞/藤田敏雄 大谷美智浩   音楽/いずみたく 吉田さとる
出演/左とん平  藤森裕美   井上一馬   北川理恵   茂木沙月  沢りつお  ほか


私と契約してお金儲けしない?その代わり、私と…
若くてカワイイ“死神”にそんなコトを言われたら?!
落語の「死神」をもとに、左とん平主演で贈る、涙と笑いのミュージカル!


◆あらずじ

金もない、女にもモテない、さえない葬儀屋の主人・早川は、女房に仕事も家庭も夜の営みもダメだダメだと攻められてばかり。そんな早川のもとに、美しい女が現れて、自分は“死神”だと名乗るのでした。美人過ぎる死神の名前は“ロロ”。ロロは早川に金儲けの話を持ちかけます。死神が寝込んでいる病人の枕元にいる時はその患者は死ぬけれど、足元にいれば病人は助かる、死神を追い払う呪文を教えるから、金持ちの病人を助けて金儲けしよう、とここまでは落語の「死神」と同じストーリー。違うのは、このあと、病人を助けたあと。その代償として、なんと死神を抱かないとならない!早川は死神にそんな契約をさせられてしまうのでした。病人を助けてお金も儲かり、そのうえタダで美女も抱けるなんて!…そんなにオイシイ話が転がっているワケもなく…。

劇団東演 朗読劇『月光の夏』 



◆例会日程

アリオス中劇場

7月27日(水)6:30開演
7月28日(木)1
:00開演
    〃  (〃)6
:30開演

※上演時間1時間30分

作=毛利恒之   演出=鈴木完一郎/原田一樹
出演=能登剛  奥山浩  岸並万里子  古田美奈子
ピアノ=根岸弥生


【作品について】

心の目で観る感動のドラマを (作者 毛利恒之)
朗読劇『月光の夏』は、単なる朗読とは違います。
ベートーヴェンのソナタ「月光」のピアノ演奏と<ドラマリーディング>がおりなす、
新機軸のライブ・ステージです。
かつて、ラジオドラマは「心の劇場」と言われました。 
朗読劇もまた、観客の想像の世界をひろげます。
のみならず、人間の息吹が伝わる、臨場感のある生の舞台です。
名曲の調べとあいまって胸で聴く、心の目で観る、
深い味わいの感動のドラマをおとどけします。
戦争犠牲者の鎮魂と平和への祈りをこめて-。


【あらすじ】

最後に思いっきりピアノが弾きたい―
そこには決して過去にしてはいけない現実があった

佐賀県鳥栖市 ― 戦後45年のこの年、鳥栖小学校の古いグランドピアノが廃棄されようとしていた。
かつて教師をしていた吉岡公子は、そのピアノに忘れられない思い出を秘めていた 。そしてピアノを
平和の願いの証として保存して欲しいという思いから、全校集会で生徒達にその思い出を語る…。
太平洋戦争末期の昭和20年初夏、音楽学校出身の特攻隊員二人が学校に駆けつけ、今生の別れに
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」を弾き、沖縄の空に出撃して行った…。


劇団青年座『ブンナよ、木からおりてこい』 


◆例会日程

アリオス中劇場

5月26日(木)午後 6:30開演
5月27日(金)午前11:00開演
   〃  (〃)午後
4:00開演

※上演時間2時間15分(休憩15分)

作=水上勉  補綴=小松幹生   演出=磯村純

出演=逢笠恵祐、佐藤祐四、名取幸政 桜木伸介、佐藤美幸 ほか


【作品について】

1978年、青年座劇場で産声をあげたこの舞台は、以来30年もの間、篠崎光正(1978~81年)、
宮田慶子(1985~88年)、鈴木完一郎(1992~00年)、黒岩亮(2006~07年)の演出によって、
その時代と真正面に向きあい、 同時代を生きる観客とあいまみえ、2007年の中国公演(南通、
北京)を終えて1140ステージを数えてきました。
これ程、息の長い上演が続くとは、いったい誰が考えたでしょうか。
一つの作品を4名の演出家が創る、このような創造のあり方も他に例をみないものであります。
こうした劇団のこだわりは、その時代に合った舞台を生み出してきました。
昨年の東日本大震災から1年。今まさに「生きることの意味」を問い、「生きることの素晴らしさ」を
ストレートに伝える『ブンナよ、木からおりてこい』を上演する意義は大きいと考えています。
8月の上演に向けて、歌、ダンス、肉体表現に磨きをかけ「生命賛歌」を歌い上げます。


【あらすじ】
1978年の初演から1123回、水上戯曲不朽の名作が青年座の舞台に帰ってきます。
トノサマ蛙の子ブンナは、ある日、新しい世界を目指して椎の木のてっぺんに登ります。
しかし、天国だと思っていたそこは、こわい鳶(とんび)のえさ蔵だったのです。
弱肉強食の自然界で壮絶な「生きるための戦い」を繰り広げる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち小動物たち。
彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げる。
天国から地獄に突き落とされたブンナ。土の中で怯え、慄きつつ、なを生きることを考える。
季節は秋から冬へ、そして長い長い冬眠――。
春がやってきた。
眠りから覚めたブンナは鼠から生まれ出てきた虫たちを食べ、仲間が住むお寺の庭へと降りて行くのでした。

前進座「夢千代日記」

◆例会日程

アリオス大ホール

2016年
3月30日(水)開演6:30
3月31日(木)開演1:00
※上演時間2時間50分(休憩15分)
原作=早坂 暁  台本=志村智雄
演出=志村智雄・橋本英治
出演=今村文美  いまむらいづみ  津田惠一
武井茂  渡会元之 ほか





〝宿命に目を逸らさず たたかう夢千代〟

「夢千代日記」NHKドラマ人間模様として1981年と翌年、さらに「新・夢千代日記」として1984年に
放映 されました。吉永小百合さんが、胎内被爆者として、しかも人生の吹き溜まりのような温泉町の
芸者で登場 したことが、視聴者を魅了しました。

前進座による舞台版は、2010年秋に東京で初演。テレビシリーズから舞台にふさわしいエピソードを
組み上げて新たに劇化しました。 胎内被爆という思いテーマを内在させながらも人々の明るく強く
生きる姿を 映し出しています。
三味線、 踊り、唄そして、旅回り一座など、前進座女優陣ならではの芸も存分にお楽しみください。

◆あらずじ

山陰の山あい、余部鉄橋を越えたあたりの、忘れられたような町・湯の里温泉。
《はる家》はその町の小さな置屋である。そこには、芸者の菊奴や金魚、賄いのスミといった、
哀しい過去や心に傷を負った女たちが肩を寄せ合うように暮らしていた。
亡き母の跡を継いだ《はる家》の女将・夢千代は、いつも自分のことより周りのことを気遣いながら
生きてきたのだが、その身体は病に蝕まれていた。
その《はる家》に見知らぬ男が迷い込んで来た。
彼は、まったく記憶を失っていたのである。
そして何時しか、過去を捨て夢千代のいるこの町で暮らすことを望むようになる。
そんな折り、神戸から、山陰に進出しようとするヤクザの沼田らが入って来る。
ところが、沼田はあの広島のピカの日に、夢千代の母に助けられていた……。
もう少し広島での母のことを知りたい。
そして自分の過去から逃げてはいけないと夢千代は思うのであった。
一方、見知らぬ男の過去とは──。

“貝殻節”は鳥取県の民謡

『夢千代日記』の中で夢千代たち芸者衆が、お座敷で唄い踊っている民謡を“貝殻節”といいます。
これは鳥取県浜村地区(現鳥取市気高町)に古くから伝わる唄だそうです。
ところで、“夢千代の里”として知られる湯村温泉は兵庫県美方郡なぜ隣の県の民謡が…?
元々ドラマのモデル地として鳥取の温泉考えていた作者の早坂曉さん、
ロケハンで山陰本線を旅した折、鳥取に行き着く前に「夢千代」の舞台としてピッタリの
湯村温泉に巡り会ったのだとか…。 すでに台本がほぼ出来上がってからのロケハンだったため
劇中歌は鳥取県の民謡となったそうです。

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