素晴らしい演劇との出会いがあなたの人生を豊かに

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『赤シャツ』

<いわき演劇鑑賞会より例会中止のお知らせ>

このたびの大震災によってアリオスと常磐市民会館が使用できなくなり、 3月例会『赤シャツ』(青年座公演)、5月例会『オスカー』(NLT公演)は中止となりました。

ご迷惑をおかけしますが、詳細につきましてはいましばらくお待ち頂きますようお願い申し上げます。

いわき演劇鑑賞会

  

  

  東北演劇鑑賞団体連絡会議に所属する

 すべての演劇鑑賞会・市民劇場の会員のみなさんへ

 この度の「東日本大震災」に被災された全ての皆様へ心からお見舞い申し上げます。また一日も早い復興を心から願うものです。

さて、私たち東北演劇団体連絡会議(東北ブロック)は、2011年3月~4月例会として、劇団青年座による『赤シャツ』を、16団体18会場全てにおいて取り組むことを決定し、運営サークルを中心に出会いを楽しみにしておりました。

3月15日(火)会津演劇鑑賞会から『赤シャツ』はスタートするはずでした。

その数日前に今回の大震災は起こりました。

地震、津波、停電、断水、等々が続き、連絡方法もままならない中、劇団青年座のみなさんは、繰り返し繰り返し私たちに励ましの声をかけてくれました。

併せて各地の被害の状況、会館の状態なども私たちより多くの情報を収集し、『赤シャツ』の実現に向けて最大限の努力をしていただきました。真に強い連帯を感じました。

しかし、旅冒頭の会津、須賀川、いわきの公演が事実上困難となり、被害の状況も予想をはるかに上回る事が日に日に明らかになるにつれ、その後の公演自体が果たして実現できるのか、全く見当のつかない状態になりました。

東北ブロックとしては、緊急の会議も検討しましたが、全く集まる方法がなく、電話、FAX、メールを駆使して意見を交流し、最良の方法を探りました。

しかし、結果的には今回の公演は、誠に残念ながら延期することに決しました。

延期の時期は、今後劇団青年座と東北ブロックの話し合いを重ねながら決定させていただくことになります。

今回の災害は、ただ地震、津波に留まらず、原発の安全性、電力供給の脆弱さ、そしてガソリン、食料にみられる流通のもろさを露呈した未曾有の出来事です。

そしてそれは現在も続いています。

しかし、私たちは演劇を通して、心の流通は絶対に閉ざしてはならないとの観点から、以上の対応を決したものです。

東北ブロックの全ての会員のみなさん。

東北には約2万名の仲間が、そして全国各地には約18万名の仲間がいます。

みんなが演劇を通して心の交流をはかっています。演劇には力があります。

一日も早い、復興と出会いを願います。

東北演鑑連 事務局

 

 

東北演劇鑑賞団体連絡会議すべての団体のすべての会員の皆様へ

 3月11日、突如東北地方を襲った未曾有の大地震と津波に被災された皆さんに心からお見舞い申し上げます。新聞、テレビでは日々刻々東北の現実が伝えられてきます。想像を絶する現実は我々を打ちのめし、何もできず、ただ頑張って生きてほしいと願うしかないことに歯がゆさを感じます。

私たち青年座は『赤シャツ』をもちまして、3月15日から10年ぶりに東北ブロックの皆さんと出会う旅に出ることになっていました。楽しみでした。

しかしこの事態に、今はただ会員の皆さんの無事を祈るだけです。

会員の皆さんが一日も早く日々の生活を取り戻し、また仲間と一緒に生活の場で芝居を見られることを祈っています。

今回、東北ブロックがなされた“延期”の判断に皆さんの演劇への深い愛情と、私たち青年座への強い連帯の思いを感じます。復活の日、『赤シャツ』をもって東北各地で皆さんにお会いできることを熱望してやみません。

青年座は東北ブロックのすべての団体、すべての会員の皆さんに心からエールをお送りします。

どうぞ強いお気持ちで仲間の皆さんと一緒に明日に向かって生きて下さい。


劇団青年座

     

 

◆アリオス中劇場・昼夜4回公演は中止になりました◆

3月17日(木)開演6時30分
3月18日(金)開演1時/6時30分
3月19日(土)開演1時

作=マキノノゾミ  演出=宮田慶
出演=横堀悦夫 田中耕二 今井和子 野々村のん ほか
   

 明治38年、日露戦争の勝利に沸く四国辺のとある城下町山嵐、野だいこ、うらなり、マドンナ、狸、赤シャツと、夏目漱石の小説『坊っちゃん』と登場人物は同じでも主人公は赤シャツなのだ。しかし坊っちゃんは出てこない。ほんの些細な行き違いから誤解が誤解を生んでいく。主役の座についた赤シャツの運命やいかに… マキノンゾミ「文人三部作」完結編
 

5月例会『オスカー』は会場使用不可のため中止になりました

◆以下の日程はすべて中止です

5月18日(水)開演6:30
常磐市民会館

5月19日(木)開演6:30
5月20日(金)開演1:00
アリオス・大ホール

作=クロード・マニエ

出演=村井国夫、大沢健、八木昌子、木村有里 ほか

 人違い、カバンの取り違えから会社の裏金が…!!ストレス解消、お腹を抱えて笑えるフランスのコメディです。

バルニエ石鹸の社員クリスチャンは、会社の機構(からくり)を見事に操って大金をつかみ、社長令嬢ジャクリーヌに求婚する。ところが、彼が「社長令嬢」だと思い込んだのは人違いで、本当の社長令嬢コレットは運転手のオスカーと熱い仲。しかも子供まで出来ているとあって、父親のバルニエ社長は大弱り。 そこへ玉の輿で男爵夫人となって家を出て行く女中のベルナデッドが、カバンを取り違えて出て行ってしまう。そのカバンには・・・。 大金入りのカバンと、宝石の入ったカバンと、そしてもう一つ“ブラジャー”が飛び出すカバンが大活躍する、抱腹絶倒のブールヴァール劇。

こまつ座『化粧』 

「化粧」稽古場
稽古場写真

◆例会日程

◎常磐市民会館 
   1月20日(木)開演6時30分

◎アリオス中劇場 
   1月21日(金)開演6時30分

    22日(土)開演1時/6時30分

    23日(日)開演1時

作=井上ひさし 演出=鵜山仁 
出演=平淑恵


渡辺美佐子が28年間演じ続けてきた大衆演劇の女座長に平淑恵がどう挑むか。井上ひさし“ひとり芝居”の最高傑作「化粧」にどうぞご期待ください。

【あらすじ】
旅回りの大衆演劇「五月座」の女座長・五月洋子はまもなく取り壊しになる古びた芝居小屋の楽屋で舞台に出るための化粧中。そこへテレビ局のスタッフが現れ、生き別れになった息子が会いたがっていると告げる。息子を捨てた洋子には今さら会わせる顔もなく、母子の思いを断ち切って舞台へ向かおうとするが…
大衆演劇の女座長の素顔とプライドが入り交じる楽屋を舞台に繋がることのなかった親子の絆が浮かび上がる。今なお色褪せない感動の舞台を是非お見逃しなく!

 

   

『家族の写真』

◆例会日程(上演時間2h15)

*常磐市民会館 
   11月24日(水)開演6時30分
*アリオス中劇場
   11月25日(木)開演6時30分
   11月26日(金)開演1時/6時30分
   11月27日(土)開演1時

作=ナジェーダ・プトゥーシキナ
出演=中村たつ、日下由美
    石田圭祐、桂ゆめ


心温まる家族の物語です
 今日本では、百歳以上の高齢者の所在不明や親による幼児虐待など、家族が崩壊してしまったような悲しいニュースが相次いでいます。
 次回11月例会『家族の写真』は、そんな現実を払拭してくれるような心温まる家族の物語です。家族の絆が希薄になりつつある現代社会に生きる私たちに、家族や結婚、人生における幸せについて考えさせます。

<ものがたり>

アパートに病弱な老母と二人暮らしのターニャ。母親は自分が死ぬまでに娘が結婚し、幸せになってほしいと願っている。そんなある夜、恋人の家と間違えた中年男イーゴリがバラの花束を持ってやってくる。ターニャは思わずイーゴリに一五分だけ居てほしいと頼む。娘の恋人と勘違いした母親はイーゴリと意気投合。
 小さな嘘から静かな生活は急展開する。
 おかしくてせつない上質の喜劇です。

◎新聞劇評より
でまかせについたウソが相手の思い込みや行き違いを呼んで、思わぬ方向に発展していく。鵜山仁演出の「家族の写真」はロシアの現代劇作家ナジェージダ・プトゥーシキナのよく仕組まれた喜劇だ。
 誰もが心中に抱えている不安や孤独がロウソクの光に淡く照らし出され、人間的な温かさに満ちた擬似家族の虚構に、だまされてもいいかという気持ちになる。
 ドダバタでなく、笑いとペーソスがほどよく配分されている。他人同士が擬似的に家族を構成できる背景には、隣人愛を説くキリスト教的世界観を感じる。
 回り舞台が演技空間にメリハリをつけて効果的だ。老母はディケンズが好きで、娘が読んで聞かせる。芝居の底に流れるヒューマニズムからロシア版「クリスマスキャロル」の印象も。翻訳は大森雅子。
(日本経済新聞〇五年六月一六日より抜粋)

◎俳優座劇場について
現代演劇創造の場として劇団俳優座が主唱し建設の中核となり、多くの文化関係者と観客の支援を得て一九五四年に完成、株式会社俳優座劇場として運営されている。一九八〇年に再建設、演劇を中心とした舞台芸術の創造の場となっている。劇場主催の演劇制作「俳優座劇場プロデュース」も行っている。
 お分かりのように、この劇場を本拠地として活動している「劇団俳優座」と、別に(株)俳優座劇場があって、演劇制作のプロデュースを行っている。今回は(株)俳優座劇場のプロデュース公演です。
 これまで四回いわきに来ておりますが地味でも実力のある俳優をそろえ、すばらしい舞台を創っています。ご期待ください。

狂言『蝸牛・濯ぎ川・附子』

茂山千五郎家

◆例会日程

◎常磐市民会館  7月14日(水)開演6時30分

◎アリオス中劇場 7月15日(木)開演6時30分

              16日(金)開演1時/6時30分

              17日(土)開演1時

出演=茂山千五郎、茂山千之丞、茂山あきら ほか


京都を拠点とし、国内外で活躍する大蔵流の茂山千五郎家。江戸初期から京都在住の狂言師の家として歴史に残り、現在も十三代の当主・千五郎を中心として若手狂言師も活躍。
茂山家では、「お豆腐のような狂言」という言葉が語り継がれている。その言葉は悪口に由来するが、「お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい」と、悪口を逆手に取り家訓としている。

【予定演目】
●濯ぎ川(すすぎがわ)原作はフランスの喜劇。最高傑作の新作狂言
   うだつの上がらない亭主は今日も嫁と姑にこき使われます。男の面子を
   守るため反撃にでますが・・・

●附子(ぶす)一休さんのトンチ話の狂言番
   主人に猛毒の「附子」に近づくなといわれて、留守を預かる太郎冠者と
   次郎冠者、猛毒「砂糖」をたいらげてしまった二人の言い訳がお楽しみ。

●蝸牛(かぎゅう)山伏とカタツムリ。共通点は?
   蝸牛とはかたつむりのこと。そのかたつむりと山伏を間違う太郎冠者の
   失敗談。狂言のなかにある(取り違い物)の定番です。

『静かな落日』―広津家三代-

◆例会日程

3月6日(土)開演6:30
3月7日(日)開演1:00
3月8日(月)開演1:00/6:30
アリオス・大ホール

3月9日(火)開演6:30
常磐市民会館

作 =吉永仁郎
演出= 高橋清祐
出演=伊藤孝雄、樫山文枝 ほか

尾崎紅葉と並び称された人気作家の父・柳浪。徹底的に自分の弱さを見つめ、やがて「松川裁判」に生涯をささげた息子・広津和郎。父と子の関係に悩みながらも作家への道を歩んだ広津桃子。――明治・大正から昭和にかけて、広津家三代のおかしな家族の近景がユーモラスに描かれています。父と娘の絆、志賀直哉や宇野浩二らの友情、人間への信頼とやさしさが心に沁みる珠玉の舞台。

『冬のライオン』

◆例会日程

5月15日(土)開演6:30
5月16日(日)開演1:00
アリオス・大ホール

5月17日(月)開演6:30
常磐市民会館

作 =ジェームス・ゴールドマン
出演=平幹二朗、麻実れい、三浦浩一 ほか

作者ジェームズ・ゴールドマンの舞台劇を自ら脚色した映画「冬のライオン」は1968年アカデミー賞3部門に輝き、またブロードウェイでも繰り返し上演されてきた歴史ドラマの名作であり、家族全員の本音が複雑に絡み合う、愛と憎しみと欲望の家族劇でもあります。「冬のライオン」とは老境にさしかかった国王ヘンリー二世のこと。

ミュージカル 天切り松 〜人情闇がたり〜

ミュージカル 天切り松 〜人情闇がたり〜

◆例会日程

3月17日(火)開演6:30
常磐市民会館
3月19日(木)開演1:30〜終演9:00
アリオス・大ホール
原作
浅田次郎「天切り松 闇がたり」
脚本
水谷龍二
演出
鵜山 仁
音楽
吉田さとる
作詞
佐藤万里
演奏
吉田さとる(キーボード)
太田裕子(ピアノ)
えがわとぶを(ベース)
-未 定-(ドラム)

大正ロマン華やかなりし頃、義理・人情に命をかけた怪盗たちの活躍を描いた和製ミュージカル。

●高倉健さんも絶賛!!「とん平さん、いい仕事してますね」
今回の舞台、「天切り松 人情闇がたり」は、浅田次郎の小説を元にミュージカル仕立てにしたものだ。主人公は仕立屋銀次(二千人もの手下がいた摺りの大物)が逮捕された後、その縄張りを預かっていた目細の安吉一家の松蔵(左とん平)。昭和も終わる頃、留置場で松蔵が語る大正ロマネスクに生きた義賊たち。古き良き江戸の名残ともいえる義理・人情に命をかけた人々の物語。
初演は2004年秋。高倉健が「とん平さん、いい仕事してますね」とドンペリを持って楽屋を訪ねてきたそうだ。

●「闇がたり」とは・・・?
これは夜盗が、辺りに聴こえないように、しかし仲間にははっきりと聴こえるようなしゃべり方で、六尺四方に話しが通じる方法だ。その闇がたりで松蔵が語る昔ばなし。人々の情深かりし時代に生きた男たちの姿が、闇の中に浮かび上がってくる。

●義賊の登場は庶民の願い
義賊。何とも心地よい響きではないか。辞書によれば、「貧乏人のために金品を盗んで与える盗賊」とある。拝金主義にまみれた平成の御世、うかうかしていると、国が財布の中に手を突っ込んでくる時代である。義賊が人気者になる時代とは、庶民にとっては暮らし難い、理不尽な社会ではなかろうか。とすれば今日ほど≪義賊≫の登場条件が熟している時代はない。

6週間のダンスレッスン

6週間のダンスレッスン

◆例会日程

1月28日(水)開演6:30〜終演9:00
常磐市民会館
1月29日(木)開演6:30〜終演9:00
アリオス・大ホール
1月30日(金)開演3:00〜終演5:30
アリオス・大ホール
リチャード・アルフェエリ
演出
西川信廣
出演
草笛光子
今村ねずみ

◆ストーリー

ニューヨークから戻ってきた45歳のダンスインストラクター、マイケル・ミネッティと、
フロリダのコンドミニアムに住む68歳の老婦人リリー・ハリソンは、
彼女の自宅で出張レッスンを行うという契約を交わす。

「6週間で6つのダンスレッスンをマスター!!」という謳い文句のもと、
1週目スウィング、2週目タンゴ、3週目ワルツ、
4週目フォックストロット、5週目チャチャチャ、そして6週目コンテンポラリー・ダンス……

初日早々お互いを認めあえずに、大げんかをしてしまう二人。
しかしレッスンを重ねるうちに次第に打ち解け、心を通わせていく。
隠していた自分の身の上を話し出すマイケルとリリー。
マイケルは、ゲイであり、差別を受けてきたこと。
年老いた母の介護のためにダンサーをあきらめ、フロリダに移り住んできたこと。
リリーは、亡くなってからようやく許せるようになった夫のこと。事故で失った娘のこと。
そして自らの老いへの恐怖……

感情をぶつけあいながらも、ダンスを踊り、慰めあううち、
やがて掛け替えの無いパートナーとして互いを認めだす—

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