素晴らしい演劇との出会いがあなたの人生を豊かに

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劇団昴  「アルジャーノンに花束を」


◆例会日程  <会場 アリオス中劇場 

11月25日(水)開演6時30分
11月26日(木)開演1:00
上演時間2時間30分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


原作=ダニエル・キイス  脚色・演出=菊池准
出演=町屋圭祐  あんどうさくら  宮本充  金子由之 鳥畑洋人 佐藤しのぶ  ほか

◆作品について
1990年、ダニエル・キイスのベストセラーを舞台化。観客からの声に応え、初演以来異例の再演を重ね、感動の波が広がった。その後東京のみならず、日本各地でステージを重ね、これまでに400ステージに迫る上演回数を記録している。今年2017年6月にキャストを一新し、再びこの作品に新しい息吹を与え、更なる感動が甦ります。
昨年実施された、中高生に読んで欲しい本を全国の先生が選ぶ文学賞「君に贈る本大賞(キミ本大賞)」(読売中高生新聞)で「アルジャーノンに花束を」が第一位を獲得。「アルジャーノンに花束を」小説が早川書房から刊行され40年の年月が経つ今でも、この作品の魅力は私たちの時代と共に生き続けています。

愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?
人間にとって本当の幸せとは何か、私たちに問いかけます

◆あらすじ
32歳になっても幼児の知能しかないチャーリー。昼はパン屋で働き、夜は知的障害者センターで勉強の日々。そんなある日、彼のもとに夢のような話が舞い込む。偉い先生達が、手術で彼の頭を良くしてくれるというのだ。しかし、人体実験選考のテストで彼は“アルジャーノン”と名付けられた一匹の白ねずみに負けてしまう。それでも彼は懇願し人類初の実験台に選ばれる。手術後の経過は目覚しく、やがて彼のIQは189を超える。だが、夢にまで見た現実の世界は決して美しいものではなかった…。

 

無名塾  朗読劇 『人間失格』 

◆例会日程 <会場 アリオス大ホール

12月18日(金)開演6:30
12月19日(土)開演1:00
※上演時間1時間40分(休憩なし)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*座席は、左右1席ずつ間隔を空けて席指定をしています。
入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。

*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

 

原作=太宰治  上演台本・演出=岡山 矢
出演=仲代達矢  西山知佐  進藤健太郎  川村進  高橋星音
      上水流大陸  島田仁  中山正太郎  朝日望

◆作品について
『人間失格』は、太宰治の自伝的要素を色濃く反映した作品ですが、最初の「はしがき」の部分で、「大庭葉蔵」の幼少・学生・成人と三枚の写真のことが語られ、「第一の手記」でその幼少時代のこと、「第二の手記」で旧制中学・旧制高校時代、そして、「第三の手記」では成人してからのことが話されます。これに「あとがき」が付いて、それらの写真と手記を、京橋のスタンド・バアのマダム(「第三の手記」で登場する)を通じて貰った小説家が、この作品を世に出した経緯が明らかにされる構造になっています。
こうした作品の構造を活用し、仲代がその小説化を演ずる形で全体の構成をして行きます。つまり、「写真」のことについて最初に仲代が読み、そのあとに続けて「手記」の部分は無名塾メンバーが朗読、そして、「幼少」「学生」「成人」と辿った最後に、小説家役の仲代の「あとがき」が加わるという形態です。

◆上演にあたって
仲代は、十代の若い頃に、太宰治の文学に憧れました。敗戦後一夜にして「鬼畜米英」から「親米」へと寝返った大人たちや世間への不信感から、自分というものの拠って立つ根拠を探し求めるうちに、偽りなく自分の中にある悪や醜さをも表出した太宰の文学に巡り合ったものと思われます。価値観の混乱や甚だしい喪失感から、誰もが生きていく精神的足場をなくしている時期です。当時の青年たちにとっては、干上がった地面に水が染みこむように、太宰の文学は彼らの心を潤していったものと思われます。仲代もその一人でした。青春に特有の瑞々しい感受性を、激しく揺さぶったのです。爾来、太宰の作品は、仲代の最も愛好するものとなりました。
いま、私たちの社会にも、太宰が敗戦後に捉えた人間のエゴイズムは、変わりなく権力の中枢を覆っている感があります。嘘や偽りや隠蔽の蔓延する時代だからこそ、こうした朗読劇を上演する意味があるように思えます。                 (東北演鑑連2020年例会企画作品資料集より抜粋)

劇団文化座「しゃぼん玉」

 

◆例会日程 <会場 アリオス大ホール>

2021年

1月21日(木)開演6:30

1月22日(金)開演1:00

※上演時間2時間30分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*座席は、左右1席ずつ間隔を空けて席指定をしています。
 入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*感染症予防対策のため、大きな声や向いあっての会話は控えましょう。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。
 

原作=乃南アサ  演出=西川信廣
出演=佐々木愛、藤原章寛、津田二朗、高村尚枝、姫地実加、小川沙織、ほか

 

◆作品について
生きる力が弱まっている現代人。人間の可能性と生きて行く希望と勇気を感じ、「人間は捨てたもんじゃない」と人生を励ましてくれる人間再生のドラマ。
直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説「しゃぼん玉」を舞台化。
作品の舞台は壇ノ浦の合戦で敗れた平家の武士たちが、追手を逃れるため流れついた宮崎県の辺境にある椎葉村。あまりに貧しい平家の没落を見た源氏は追討をやめ、椎葉に住み着くことになる。敵同士の源氏と平家が互いに許し合い共存したという伝説を持つ実在の村。
そんな悠久の時間が流れる村に流れ着いた心の闇を持つ少年が、これまで経験したことのない、温かく大きな村人たちの愛に包まれ、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。

◆あらすじ
伊豆見翔人は、毎日のようにひったくりやコンビニ強盗を繰り返し、荒んだ生活をしていた。
ある日、前を歩く女のバッグを奪うつもりが、揉み合いになりはずみで刺してしまう。長距離トラックをヒッチハイクして、どこまでも遠くへ逃げようとするが、真夜中の山道で突き落とされてしまった。
夜が明けるころ、「ぼう、ぼう」という老婆(スマ)の弱々しい声が聞こえてくる。バイクで転んでケガをしているスマが助けを求めているのだ。翔人は放っておけなかった。スマをバイクの後ろに乗せ、病院に付き添う。「ぼうはええ子じゃ」としきりに感謝される翔人はなぜか素性も聞かれぬまま、スマの家に居候することになった。宮崎県の辺境にある椎葉村でスマと翔人の不思議な共同生活が始まった……。
心に闇を持つ少年が、純朴な村人たちとの心の交流によって、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。
人間って、なんて愛おしいのだろうと思わせてくれる必見の舞台!

 

 

 

劇団俳優座 「八月に乾杯!」


7月例会は、感染防止対策をしっかり行って実施致します。
密集を避けるために例会を1ステージ追加しました。

そのため開演時間を変更します。ご注意ください。

◆例会日程<アリオス中劇場>  2日間3回公演

7月 9日(木)開演3:00-終演5:10

7月10日(金)開演1:00-終演3:10 /開演6:30-終演8:40 
 ※上演時間2時間10分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*座席は、前後左右1席間隔を空けて指定しています。空席を詰めることはできません。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


あの名作をもう一度…名優2人が創り出す最高の叙情劇。
   作=A・アルブーゾフ  演出=袋正 出演=岩崎加根子、小笠原良知  

◆作品について
様々な過去をもつ男女…ひと夏を舞台に、老いてなお生きる喜び、人生の輝きを求める二人の恋物語。観劇後、「人生って捨てたもんじゃないなぁ」と温かい気持ちになれるお洒落なお芝居です。
本作は、ロシアの劇作家アルブーゾフによる二人芝居。これまでにもこの脚本に魅了された杉村春子さんや越路吹雪さんらが、『古風なコメディ』『ターリン行きの船』として、それぞれ別々のタイトルで上演されました。
俳優座では1981年に、村瀬幸子、松本克平で『八月に乾杯!』として上演され、全国各地で好評を博しました。
スイングジャズにチャールストン・・・楽しくもあり、切なくもある音楽他ダンスも本作の魅力のひとつです。更には平和への祈りも込められています。
俳優座の財産として、後世に残すべきこの作品を、岩崎加根子、小笠原良知という二人の名優が創り出します。最高の叙情劇をご期待ください。

あらすじ
1968年、北国の夏の海辺に突然出現した正体不明の女、煙に巻かれてしまう保養所の医師。
二人が相手のことが気になりだして言葉を交わすようになったのは、しばらくたった音楽会
の帰り道のことだった。二人は若くない。それが惹かれあった。
普通の幸せをあまり貰っていなかった二人。ひとりぼっちだった二人。他の何百万人の男と
女のように戦争で手ひどい仕打ちを受けた二人の慎ましいお話。
そして、二人が別れる時がおとずれ、八月に乾杯と―――。

 

文学座 『女の一生』 

◆例会日程<アリオス<大ホール
前例会『八月に乾杯!』は、無事終了しました。
引き続き感染防止対策をしっかり行い、安心・安全な例会運営を目指します。
※今回は、密集を避けるため、会場を大ホールに変更しました。

9月24日(木)開演6:30
9月25日(金)開演1:00
※上演時間2時間40分(予定)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*座席は、前後左右1席間隔を空けて指定しています。空席を詰めることはできません。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


作/森本薫
補訂・演出/戌井市郎による
鵜山 仁(演出補)

出演者/山本郁子、赤司まり子、石川 武、高橋ひろし、吉野実紗 ほか

 

あらすじ】
明治38(1905)年、日本がようやく近代的な資本主義国となり始めた頃、天涯孤独の境涯にあった〈布引けい〉は、不思議な縁から拾われて堤家の人となった。清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主もすでになく、息子たちはまだ若く、妻のしずが弟・章介とともに困難な時代を生きていた。やがて〈けい〉は、その闊達な気性を見込まれ、長男・伸太郎の妻となる。次男・栄二に寄せた思慕は断ち切られ、〈けい〉は正真正銘、
堤家の人となったのだ。そして、しずに代わる家の柱として、担いきれぬほどの重みに耐えながら、その「女の一生」を生きていくのであった・・・・・・。
時は流れて昭和20(1945)年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの姿は、過ぎ去った50余年の月日の、激しさと華やかさを秘めて、哀しい─

 

【作品について】
劇団創立から80年の中で、森本 薫の戯曲『女の一生』は幾度も上演されてきました。その度に少しずつ姿かたちを変え、時代とともに歩んできた作品といえるでしょう。初演されたのは太平洋戦争末期の1945年4月。この僅か一ヶ月前の3月には東京大空襲によって10万人以上が犠牲となりました。やがて敗戦、焼け跡からの再生、高度経済成長、バブル、バブル崩壊から冷え込む経済、現在の混沌とした社会情勢。これらすべての事象には日本という国家を背景にした、人間一人一人の物語が紡がれているのであります。今回の鵜山演出では、登場人物それぞれの生き様がクッキリと描かれ、布引けい、栄二、伸太郎、章介、しずといった人々が時代に何を感じ、どのように生きたのかが、これまでのどのバージョンよりも浮き上がり、物語としての『女の一生』の世界を隅々まで堪能できる仕上がりになっています。山本郁子演じる布引けいは杉村、平とも異なり、非常にナチュラルな奥行を生みだします。このバージョンに物語性を強く感じ、あらためて『女の一生』ってこういう作品だったんだという感想を多くの方が持たれるのは、彼女の功績が大きいのかもしれません。この作品は、人間それぞれの一生であると同時に、日本の一生でもあります。2011年の震災から立ち上がろうとしている東北にも重なるものがあります。まさに今、東北の皆様に観て頂きたい作品です。

【演出・鵜山仁さんのコメント】 ※2018年東京公演開幕時
今から七十三年前、一九四五年の四月、空襲下の東京で初演された「女の一生」は、日清日露から第二次大戦に至る、近代日本の喜怒哀楽を目一杯背負っています。
この作品の第三幕には「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの、間違いと知ったら自分で間違いでないようにしなくちゃ」という名台詞があります。
間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか。
これから先につながる「女の一生」を、ぜひ見ていただきたいと思っています。

 

NLTプロデュース ミュージカル「O.G.」

◆例会日程<アリオス中劇場>

9月12日(木)開演6:30
9月13日(金)開演1:00
※上演時間1時間50分-休憩なし(カーテンコール含む)

作・作曲=まき りか
演出=本藤起久子
出演=旺なつき  阿知波悟美  池田俊彦

 

◆作品について

阿知波悟美と旺なつきが、いつか二人で歌もある芝居をしてみたいね、と始まったのが「ミュージカルOG」です。脚本のまきりか氏を加えて意気投合、新宿の小劇場で2016年夏に上演されました。
この作品の魅力は、二人の女優の歌唱力と存在感です。脚本が二人にあてて書かれているので、スミ子(旺)、カズエ(阿知波)のキャラクターが、非常にリアル。夢を見て生きてきたが、寂しく終わる人生かと、ふと立ち止まる時期。私たちにも痛いほど分かる二人の心情が、友情と共に舞台からあふれてきます。そして力強いテーマソングが聞こえてきます。
ライブ感覚の生ピアノによる二人ミュージカル。
女性による女性のための、しかしすべての人に贈る応援歌です。
 
ストーリー
ふたりの歌姫に訪れた小さな奇跡
新宿・歌舞伎町に残る最後のキャバレー「ミラクル」。
昭和の時代に全盛を誇ったこの店もあと1週間でついに閉店することが決まっていた。
この店で38年、歌い続けたスミ子とカズエはまもなく歌う場所を失うことになる。
スターにあこがれ上京し、スターを夢見て歌い続けたふたり。
年を重ねるとともに、その夢もあきらめ、
それでもステージに立つことだけはあきらめられなかったふたり。
その日々も、まもなく終わる、そんなとき、人生の大半を過ごしたこの楽屋で
これまでの日々を懐かしく振り返るスミ子とカズエに今夜、
思いがけない“ミラクル”が巻き起こる。

前進座公演 『柳橋物語』 

◆例会日程<アリオス中劇場>

11月27日(水)開演6:30
11月28日(木)開演1:00
※上演時間2時間55分(予定)

 

作=山本周五郎  演出=十島英明
主な出演者=今村文美  浜名美貴  渡会元之  中嶋宏太郎  西川かずこ 小林祥子
横澤寛美(いわき出身)   早瀬栄之丞 ほか

ものがたり】
江戸、茅町は大工・杉田屋の職人の幸太と庄吉は、どちらも腕もよく人柄もいい。研ぎ職人の源六の孫娘・おせんは、どちらにも近しさと親しさをもっていた。
だが、杉田屋の跡取りは幸太に決まり、失意の庄吉は上方へ修行に旅立つ。別れ際、「一人前になって帰るまで待っていてくれ」と、おせんに言い、「待っているわ……庄さん」と、答えたその一言が、おせんのそれからの一生を決めてしまった。
その後、杉田屋からおせんを幸太の嫁に欲しいと言ってきたが、祖父の源六は断ってしまう。貧乏人の意地からであった。
間もなく源六が卒中で倒れ、江戸は大火事に見舞われる。この時、かけつけた幸太は源六とおせんを助けようと力の限りたたかいながら死んでしまった。「おせんちゃん、生きるんだぜ、諦めちゃいけない」と叫んだーー。
一人残され、一切の記憶を失ったおせんは、飢えながらさ迷い歩く――。火事の中で拾った赤ん坊をしっかり抱いて――。

 

【作品について】

“庶民の生きるための苦しみも悲しみも、喜びも楽しさも、すべてがここにある” 

 時代を超えて常にそのテーマは現代に通じる周五郎作品。「待ってるいるわ!」たった一言のことばのために人生が左右されること、そして、言葉の重さを描きたかった。とは演出の十島英明舞台は江戸下町。主人公のおせんに幸太、庄吉、おもんをからませて青春の喜びとかなしみ、希望と失意を交錯させる。周五郎の下積みの人たちを見つめる目の温かさ。夜鷹にやさしさを見いだし、群衆の一人ひとりに呼吸を通わせる。中傷や誤解を嘆きつつ、そこに確固とした信頼を秘める(劇評より)

 

劇団扉座公演 『新浄瑠璃 百鬼丸』 ~手塚治虫「どろろ」より~

◆例会日程<アリオス中劇場>

5月29日(水)開演6:30

5月30日(木)開演1:00

※上演時間2時間10分(予定)
原作=手塚治虫  脚本 ・演出=横内謙介
主な出演者=岡村諦、有馬自由、山中崇史、犬飼淳治、累央、中原三千代、高橋麻理 ほか


手塚治虫生誕90周年を迎え、
最後の公演から10年の時を経て今、
扉座代表作としてよみがえる!

あらすじ】
天下麻の如く乱れた戦乱の世のこと。 コソ泥のどろろは、川に浮かんだタライの中に美しい刀を見つける。 タライの中、もうひとつの包みには、のっぺら坊の赤子が入っていた。 驚くどろろに、どこからともなく声が聞こえてくる。 心で語りかけてくるという「声」、独りでに動く刀「百鬼丸」。 父の天下取りのために、魔物に身体の48部分をとられて生まれてきたという「声」。 自身に「百鬼丸」と刀の名を付け、無くした身体を取り戻し、母上の元に戻りたいという「声」と共に どろろは、旅に出る。 そして遂に母との再会を果たす百鬼丸。しかしその再会は、百鬼丸やどろろに新たな悲劇を もたらしたのだった。 失われたものを、失われた時を、探しに…… 母への恋慕に。 父への憎悪に。


【作品について】

手塚治虫作品の舞台化で話題作を残してきた横内謙介さんが、2004年初めて劇団公演として手塚作品に取り組み、 好評を博した『新浄瑠璃 百鬼丸』。 少年向けコミックとして描かれた『どろろ』を、歌舞伎義太夫の寵児・竹本葵太夫の協力の下、神話的な語り物=浄瑠璃として 再構成したこの作品は、原作とは細部のストーリーが違っていますが、手塚作品を深く敬愛しつつ、新たな可能性を示した 作品として、手塚ファンからも圧倒的な支持を得ました。 特に、魔物に肉体を奪われて生まれてきた百鬼丸を、二人の黒衣(百鬼丸の声と影)として表現する演出は、精神と肉体の 相克をテーマとして追求した手塚治虫の魂を鮮烈に形象化したと評価されました。


各地で“浄瑠璃隊” 募集! 共に創り上げる『 百鬼丸 』

2016年「歓喜の歌」では、舞台に出演するコーラス隊を演劇鑑賞会の皆様から広く募集するという全く未知の企画を、皆様に御尽力をいただき、大盛況のうちに閉幕することができました。 2019年の企画では、再び皆様とともに舞台を立ち上げ、創って行ける作品を提出したいと思います。2009年に上演しご好評いただいた、手塚治虫氏「どろろ」原作『新浄瑠璃百鬼丸』。各地に浄瑠璃隊を結成し、『歓喜の歌』同様、舞台に出演して盛り上げていただく人たちを広く募集する予定です。 『歓喜の歌』コーラス隊では歌唱力を重視していたため、出演を断念された方々もいらっしゃたかと思いますが、本作品の浄瑠璃隊には情熱とやる気さえあれば、皆様ご参加いただけると思います。!!

エイコーン公演 『松井須磨子』 

◆例会日程<アリオス中劇場>

7月17日(水)開演 630
7月18日(木)開演 200 ※開演時間にご注意ください
 

 

※上演時間1時間30分(予定)

構成 ・演出=加来英治
出演=栗原小巻  城所潔(ピアニスト)

 

~「いのち短し恋せよ乙女」須磨子の歌声が聞こえ響く、永遠に~
近代演劇史上に、一瞬の花を咲かせ、儚く散った、日本新劇最初の女優、松井須磨子。
芸術への深い愛、人生の機微を独自の形で、物語は進行する。

日本初の新劇女優・松井須磨子を栗原小巻が一人芝居で熱演!

栗原小巻演ずる松井須磨子とピアニスト城所潔の演奏で、百年前の、
幻の芸術座(島村抱月と須磨子が設立した劇場)が、
蜃気楼のように、遥かな霧の彼方に甦る。
須磨子は、結婚に破れ、自殺未遂という悲劇を乗り越え生涯をささげる崇高な演劇と、
運命の人、島村抱月とに出会う。
二人は、力を合わせ、心を通わせ、新劇という困難な道を歩みだす。
やがて、須磨子の芝居、そして歌は、民衆に受け入れられ、その人生の絶頂期を迎える。
だが、須磨子の芸術人生は、抱月の死と共に、突然終焉する。
「いのち短し、恋せよ乙女」須磨子の『ゴンドラの歌』が、聞こえ響く、永遠に。

一人の女として、俳優として、時代の抑圧の中で自己を主張する須磨子の姿に
栗原小巻自身の生き方が 重なり、迫真の演技となった。

人形劇団プーク公演  


例会日程 <アリオス中劇場>

2019年

3月22日(金)開演6:30

3月23日(土)開演1:00

※上演時間2時間5分(休憩15分)


風刺とユーモアの人間洞察の作家、井上ひさし、田辺聖子 東西の競演!
人形劇ならではの、細やかさと、大胆さを駆使して、
愉快で美しい世界をお届けします。

第一部 現代版・イソップ『約束・・・」 原作=田辺聖子   脚色・演出=井上幸子
田辺聖子 原作 私本「イソップ物語」の中から、奸智にたけた狐と、愚かで粗暴で純真な狼を中心に描いています。現代の情報化社会をめぐる風刺劇として人形ならではのユーモア溢れる世界を楽しんでいただけます。
第二部 「うかうか三十、ちょろちょろ四十」 作=井上ひさし  演出=井上幸子
井上ひさし、若き24歳の時の作品。活字になった記念すべき初戯曲です。プークでは「金壺親父恋達引」に続く、井上ひさし作品の第2弾として2000年に創られ、特異な民話劇として好評を得ました。身分の違いにかかわらず、登場人物のひとりひとりが“何か”を背負いながら生きている。その強さ、美しさ、哀しさ、狂気・・・。人間再生の物語として、それぞれの心に深く降りたち、きめ細やかに、そして大胆に、お届けします。




 



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