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文学座公演 「ガラスの動物園」


文学座公演 「ガラスの動物園」 文学座公演 「ガラスの動物園」

 

◆例会日程<アリオス中劇場>

6月24日(金)開演6:30
6月25日(土)開演1:00
※上演時間2時間25分予定(休憩15分)

作=テネシー・ウイリアムズ  演出=高橋正徳  訳=小田島恒志
出演=塩田朋子、亀田佳明、池田倫太朗、梅村綾子

 

アメリカ文学最高峰の不朽の名作が新たに生まれ変わる
『欲望という名の電車』と並び、時代を超えて愛され続けているテネシー・ウイリアムズの代表作

 

◆あらすじ

父親が家を出て以来、母子家庭として暮らしてきたウィングフィールド家の物語。 かつては上流社会にいたという記憶から逃れられない母アマンダ。不自由な足を気にして現実から引きこもり、 ガラス細工の動物たちにだけ心を許す姉ローラ。現実と乖離した母と姉を捨て去れず、 一家を支えるためこの町で働くトム。そんな出口の見えない生活がジムという青年の来訪により変化していく。 それはこの家族にとって希望の光に見えた。しかしガラス細工の動物たちが永遠の存在でないことを証明する光でもあった。 トムが奏でる追憶の調べが、二度とは戻れない過去へと導いてゆく。

 

◆作品について

1945年ブロードウェイで初演されたテネシー・ウィリアムズの代表作。文学座では1990年アトリエの会以来29年ぶりに上演しました。かつて文学座でも三度にわたり創作した、アメリカ演劇の名作で1969年は長岡輝子演出、江守徹、高橋悦史、寺田路恵といった出演者が顔を揃えました。その後71年には同じ演出で再演され、76年、90年と演出を変えて上演されています。90年には坂口芳貞が演出し、今回母アマンダ役を演じた塩田朋子が娘ローラを演じていました。今回は新訳、新演出での再創造で、現代の時代性と見事にリンクし、公演初日から連日の満席状態となりました。

 

◆作者について

テネシー・ウィリアムズ
1911年3月26日、アメリカ合衆国ミシシッピ州コロンバス生まれ。愛称の「テネシー」はその南部訛りから友人がつける。 ミズーリ大学など3大学で学び、様々な職業を経て作家に。彼の作品は自伝的要素が強く、特に精神疾患で生涯のほとんどを精神病院で過ごした姉ローラからは、大きな影響を受ける。姉の面影がヒロインに投影され、繰り返し描かれる。 1948年に『欲望という名の電車』、1955年には『やけたトタン屋根の猫』でピューリツァー賞受賞など、受賞歴多数。

劇団青年座公演 「横濱短篇ホテル」

2022年2月『横濱短篇ホテル』チラシ
2月「横濱短篇ホテル」4 2月「横濱短篇ホテル」3 2月「横濱短篇ホテル」2 2月「横濱短篇ホテル」1

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

◆例会日程<アリオス中劇場>

2月17日(木)開演6:30
2月18日(金)開演1:00
※上演時間2時間35分予定(休憩15分)

作=マキノノゾミ  演出=宮田慶子
主な出演者=津田真澄、野々村のん、横堀悦夫、石母田史朗、加門良 ほか

舞台は横浜の老舗ホテル
奥山ハルコと柳井フミヨ、二人は同じ高校の演劇部員
憧れの映画監督に会いたいという思いから二人の物語は始まる
偶然の出会いと避けられない別れ
二人の道は時に離れ、時に近づき、交差しながら人生の時を刻んでいく
1970年から5年ごとに時代を切り取った7つの短篇が
ネックレスのようにつながって物語を紡ぐ

 

◆あらすじ

横浜の、それは老舗というべきホテル ここには人の数だけドラマがある
人生を紡ぐ7つの物語

第1話 ヤクザに追われて
「かくまってください。怖い男に追われてるんです」
一九七〇年の初冬 横浜の、それは老舗というべきホテルの客室

第2話 人間観察
「じっくり観察して、その人のことを推理してごらん」
一九七五年の夏 横浜の、それは老舗というべきホテル喫茶室

第3話 脅迫
「コーチ、自分は知っとるんです」
一九八〇年の初秋 横浜の、それは老舗というべきホテル客室

第4話 初恋の人
「そりゃ、初恋の人だもん」
一九八五年の初夏 横浜の、それは老舗というべきホテルロビーラウンジ

第5話 離婚記念日
「ボクらの結婚記念日でもあるし」「同時に離婚記念日よね?」
一九九〇年の冬 横浜の、それは老舗というべきホテル客室

第6話 プロポーズ
「ちょっと本当にプロポーズしてみてよ」
一九九五年の夏 横浜の、それは老舗というべきホテルロビーラウンジ

第7話 ネックレス
「言っとくけど、仲良くなんかないわよ、あたしたち」
ある年の初夏 横浜の、それは老舗というべきホテルの客室

 

◆作品について

マキノノゾミ(作)と宮田慶子(演出)のコンビで上演した『MOTHER』『フユヒコ』『赤シャツ』(2012年例会)、これらの三作品は、いずれも高い評価を受け、マキノノゾミ「文人三部作」と呼ばれるようになりました。その実績と信頼の上で12年ぶりに依頼した作品が『横浜短篇ホテル』です。
7つの独立した短編ドラマをオムニバス形式でつないでいく仕掛けは、マキノ氏が畏敬の念を抱くニール サイモン作品へのオマージュであり、劇作家として未知の分野に挑戦した野心作です。青年座もそれに応えるべく、宮田慶子演出のもと青年座らしいアンサンブル演劇を創り上げることができたと自負しています。これまでに全国7ブロックを巡演し、各地の会員さんの反応に手応え感じその評を聞き、大きな自信にもなっています。
新作上演は、劇作家と劇団の信頼関係の上に成り立つ共同作業。劇作家には、書きたいこと書いて創作 欲求を満たし自らを高める場所が必要です。
新作上演を創立の理念とする青年座は、その場所(劇団)であり続けることこそが日本演劇界においての役割であることと自覚しています。そして、劇団の創造理念を理解してくれ、劇団と呼吸を合わせてともに歩いていく仲間が演劇鑑賞会だと思っています。

オペラシアターこんにゃく座「オペラ 遠野物語」

◆例会日程 <会場  アリオス大ホール>

2021年

4月14日(水)開演6:30
4月15日(木)開演1:00
※上演時間-2時間30分予定-(休憩15分)

台本= 長田育恵  演出=眞鍋卓嗣   作曲=吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也

出演=オペラシアターこんにゃく座歌役者、楽士4名(ピアノ、フルート、チェロ、打楽器)

 

◆作品について
遠野言葉を歌に乗せ、美しい舞台とともに民話や人々の生活を描く
柳田国男の「遠野物語」をベースに、劇団俳優座の眞鍋卓嗣を演出に迎え、いま注目の劇作家・長田育恵(2018年12月「紀伊国屋演劇賞」を受賞)による書下ろしオペラ台本、そして吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也、三人の作曲家による共同作曲で贈る、こんにゃく座の最新作オペラです。
「遠野物語」に収められた話が生まれた背景には、東北の気候風土が色濃く影響しています。その話は、厳しい自然環境のもと、飢饉や飢餓に度々見舞われてきた土地ならではの、その土地の民が生きるために必要としてきたものと言えます。
2011年の東日本大震災はわたしたちの記憶にも新しく、そのことはまだ終息してはいません。
そのような中、永らく消えることなく語り継がれてきた伝統や伝承の意味や意義、価値をもう一度思い起こし、また新しく知ることは、現代の日本人にとって必要なことと考えます。
岩手の方言がオペラ全体を特徴づけており、言葉の持つあたたかさ、懐かしさ、表現の豊かさを感じさせます。
観終わった観客の方々から、再演を望む熱い声が多く寄せられ、「遠野物語」は地域や時代を跳びこえて、日本人の心の奥深くにある精神性が秘められていることをあらためて感じます。
こんにゃく座の新境地であるオペラ『遠野物語』にぜひご期待ください!

〈物語の世界〉〈現実の世界〉を行き来しながら綴られる
                 「遠野物語」誕生隠された“光””闇”
◆あらすじ
柳田国男の家を訪れた男、佐々木喜善。物書きになることを夢見る佐々木は、いつしか、自分の生まれ育った故郷、遠野で語り継がれる物語を柳田に語って聞かせます。
東北岩手、遠野の里に伝わる不思議なお話、赭い顔のカッパ、富をもたらすというザシキワラシ、大海嘯(おおつなみ)で死んだはずの妻とのめぐり逢い……それらはすべて、実際にあった出来事だといいます。
興味を掻き立てられた柳田は、実際に自分の目で遠野を見てみようと、懇意にしている詩人・水野葉舟と連れ立って、遠野の地へと赴きます。
完成した「遠野物語」を手にした喜善は、柳田の才能を思い知らされ、別の道を歩もうとするが…。

東京ヴォードヴィルショー「終われない男たち」

◆例会日程 <会場  アリオス中劇場

2021年

5月27日(木)開演6:30
5月28日(金)開演1:00
※上演時間-2時間15分予定-(休憩15分)

作= 鈴木聡(ラッパ屋)  演出=鵜山仁
出演=佐藤B作・佐渡稔・石井愃一・市川勇・たかはし等・あめくみちこ・山本ふじこ、ほか

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
*会場内では大きな声を出したり、お知り合いとの会話は控えてください。
*発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮願います。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保ましょう。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

◆作品について
本作は、演劇、映画、テレビドラマから新作落語まで幅広く執筆し、喜劇作家として高い評価を受けている鈴木聡氏の書下ろし。演出には、その確かな手腕でストレートプレイからミュージカルまで演出を手掛ける鵜山仁氏。2012年から4年間にわたり「創立40周年記念公演」として5作品を連続上演後、次の50周年に向けて歩み出す第一歩となった本作。“まだまだ終われない”劇団の、エネルギー溢れる作品です。

◆あらすじ
新宿。昭和の香りいまだ漂う小さな飲み屋が集まるセントラル街。酔客の喧騒あふれる入り組んだ路地が、その日はいつもと違ったざわつきで満たされようとしていた。
騒ぎの発端は映画プロダクション「ハラダ・フィルム」の社長・原田。異業種交流会でつかまえた焼酎メーカー社長・中川を馴染のスナック・小指で接待しようと駆け込んでくる。臨時雇いのママ・久里子は、原田自身も狙うミステリアスな美女だ。だが、同じ目論見のライバル会社「港プロダクション」の社長・港とデレクター堤も後を追って街にやってくる。
そうでなくてもセントラル街では今、地上げ・立ち退き問題が起きており、東通り組合長と西通り組合長を中心に、町の存続をかけて揺れに揺れている。
さらには義父を探す主婦、平和運動を展開中のやくざ、街の住人と客が入り乱れ、思わぬ事態に発展し……。

劇団NLT 「毒薬と老嬢」

◆例会日程 

アリオス大ホールに変更しました。

7月17日(土) 開演6:30
7月18日(日) 開演1:00
※上演時間2時間30分(休憩15分)


作=ジョセフ・ケッセルリング 演出=賀原夏子・グレッグ・デール  訳=黒田絵美子
出演=木村有里   阿知波悟美  川端槇二  永田博丈  加納健次 
海宝弘之   山田敦彦  渡辺力  小林勇樹  池田俊彦 ほか

 

◆作品について

スリラーコメディの最高傑作!

 この作品は、第二次世界大戦が始まった頃1941年1月に初演されました。作者はドイツ系アメリカ人。ヨーロッパでの戦争が拡大するなかで、彼の地に想いを馳せながら執筆したであろうことは想像に難くありません。敬虔なキリスト教信者の老嬢が、身寄りのないお年寄りを天国に送るという、考えられない行動は、スリラーコメディとして紹介をされていますが、果たしてこの老嬢を観客は裁けますか、というサブテキストは、一筋縄ではいかない、この作品の深さを表しています。
 思いがけない老嬢の行動は笑いを生み、大爆笑のコメディです。しかし彼女らに、ぞっとするような恐怖を感じるとしたら、それは私たちも正常とは何か、を厳密には規定出来ずにいるからかもしれません。この作品をコメディとして上演できるのはNLTならではだと思います。翻訳は1987年の初演以来の黒田恵美子、演出はグレッグ・デール、この二人はNLTの文芸部の手堅く作品を作るベストコンビです。

◆あらすじ
時は第二次世界大戦の火蓋が切られた頃。ニューヨークの閑静な住宅街にアビィとマーサ、二人の老姉妹が一寸頭のおかしい甥のテディと同居していた。二人は町では評判の慈善家で、屋敷を訪ねてくる身寄りのない寂しいお年寄りに、手作りの美味しい“ボケ酒”をもてなしていた。テディの弟で近々結婚することになっている新聞記者のモーティマーも、この叔母達を愛している。しかし、応接間のチェストの中で彼は見てはならない叔母達の秘密を見つけてしまう・・・。
そこに、殺人罪で逃走中のもう一人の甥ジョナサンが相棒と久しぶりに帰って来た。しかも彼は、殺した男の死体と共に帰ってきたのだ。ハラハラ、ドキドキ、スリルたっぷりのストーリー。果たして、このおばちゃま二人の秘密とは・・・。

NLTプロデュース 「グッドピープル」

◆例会日程<アリオス大ホール>

9月29日(水)開演6:30
9月30日(木)開演1:00
※上演時間2時間40分 (休憩15分)

作=デビッド・アベアー  演出=鵜山仁
出演=戸田恵子  長谷川初範  サヘル・ローズ
木村由里   阿知波悟美  小泉駿也

 

◆作品について

「グッドピープル」は、2011年に2月に初演されました。この上演でマーギー役のフランシス・マクドーマンは、トニー賞の主演女優賞他、各賞を受賞。また「グッドピープル」は、作品賞として、ニューヨークドラマ批評家協会賞を授賞し、その他の様々な各賞にノミネートされました。
舞台はマサチューセッツ州ボストンの郊外、サウスボストン。物語は、この町の中流階級の、善良と考えられる人たちを描きますが、高校時代の恋人が中年となり、再び出会う中、お互いの生活の格差が激しく、今のアメリカの矛盾を感じることになる展開です。この作品では、その差は僅かな違いであったはずが、30年後には考えられない差になるという、人生の分かれ道を、等身大の人間ドラマで描きます。
 しかし、スティーヴィーという青年の行動に一筋の光を感じさせ、またコメディの要素もあり、現代演劇として手応えがある作品です。
 

 
ストーリー
マーギーは、マサチューセッツ州の平凡な町に住む中年女性、娘と二人暮らしである。娘ジョイスは、早産により障害を持つ20代の無職。いつも部屋に引きこもっている。
マーギーは1ドルショップのパート勤めだが、遅刻の多さから幼なじみの息子である、年下の社員スティーヴィーからクビを宣告されてしまう。彼女は、収入が絶たれてしまい途方にくれて、ジョイスの面倒を見てもらっているアパートの大家ドッティーと、高校の同級生ジーンに相談を持ちかける。
するとジーンは、マイクが医師としてこの町に帰ってきたことを漏らす。マーギーとマイクは、高校時代、一時付き合っていたのだ・・・。

俳優座劇場プロデュース  音楽劇 「母さん」

◆例会日程<アリオス中劇場>

11月25日(木)開演6:30
11月26日(金)開演1:00
※上演時間2時間35分(休憩15分)

作=堀江安夫  台本・演出=横山由和  音楽=新垣 雄

出演=土居裕子(プランニング・クレア) 阿部 裕(オフィスクロキ) 町屋圭祐(昴) 
福沢良一(81プロデュース) 浅野雅博(文学座) 仲本詩菜(フリー) 
佐藤礼菜(俳優座) 小暮智美(青年座)  新垣雄(ピアノ) 植村薫(バイオリン)

 

◆作品について

『リンゴの唄』『長崎の鐘』『ちいさい秋みつけた』『悲しくてやりきれない』等、誰も
が一度は口ずさんだことのある歌を数多く遺したサトウハチロー。
心に沁みる詩からは想像もつかないほど彼は奔放に生きた。そして彼の詩に大きな影
響を与えた母・春。家族の間にあった愛情と確執はハチローを大きく翻弄する。
それでも彼が詩に託した心とは――。

 

◆あらすじ
昭和十九年の夏。詩人の八郎は入隊を望む息子の反抗的な態度に手を焼いていた。
だが八郎もまた少年の頃、父に反発していたのだった。
放蕩な父・紅(こう)緑(ろく)のため十代半ばで母・春と別居することになった八郎は中学を退学、離島に送られるはめになる。「なぜ俺がこんな目に遭うんだ。あんたが俺を捨てたからだ。あんたは冷たい、丸ごと母親失格だ……」すれ違った思いのまま、八郎が二十二
歳の時に春は世を去ってしまう。
時が経ち、詩集『おかあさん』でベストセラー作家となった八郎だったが…。

劇団昴  「アルジャーノンに花束を」


◆例会日程  <会場 アリオス中劇場 

11月25日(水)開演6時30分
11月26日(木)開演1:00
上演時間2時間30分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


原作=ダニエル・キイス  脚色・演出=菊池准
出演=町屋圭祐  あんどうさくら  宮本充  金子由之 鳥畑洋人 佐藤しのぶ  ほか

◆作品について
1990年、ダニエル・キイスのベストセラーを舞台化。観客からの声に応え、初演以来異例の再演を重ね、感動の波が広がった。その後東京のみならず、日本各地でステージを重ね、これまでに400ステージに迫る上演回数を記録している。今年2017年6月にキャストを一新し、再びこの作品に新しい息吹を与え、更なる感動が甦ります。
昨年実施された、中高生に読んで欲しい本を全国の先生が選ぶ文学賞「君に贈る本大賞(キミ本大賞)」(読売中高生新聞)で「アルジャーノンに花束を」が第一位を獲得。「アルジャーノンに花束を」小説が早川書房から刊行され40年の年月が経つ今でも、この作品の魅力は私たちの時代と共に生き続けています。

愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?
人間にとって本当の幸せとは何か、私たちに問いかけます

◆あらすじ
32歳になっても幼児の知能しかないチャーリー。昼はパン屋で働き、夜は知的障害者センターで勉強の日々。そんなある日、彼のもとに夢のような話が舞い込む。偉い先生達が、手術で彼の頭を良くしてくれるというのだ。しかし、人体実験選考のテストで彼は“アルジャーノン”と名付けられた一匹の白ねずみに負けてしまう。それでも彼は懇願し人類初の実験台に選ばれる。手術後の経過は目覚しく、やがて彼のIQは189を超える。だが、夢にまで見た現実の世界は決して美しいものではなかった…。

 

無名塾  朗読劇 『人間失格』 

◆例会日程 <会場 アリオス大ホール

12月18日(金)開演6:30
12月19日(土)開演1:00
※上演時間1時間40分(休憩なし)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*座席は、左右1席ずつ間隔を空けて席指定をしています。
入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。

*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

 

原作=太宰治  上演台本・演出=岡山 矢
出演=仲代達矢  西山知佐  進藤健太郎  川村進  高橋星音
      上水流大陸  島田仁  中山正太郎  朝日望

◆作品について
『人間失格』は、太宰治の自伝的要素を色濃く反映した作品ですが、最初の「はしがき」の部分で、「大庭葉蔵」の幼少・学生・成人と三枚の写真のことが語られ、「第一の手記」でその幼少時代のこと、「第二の手記」で旧制中学・旧制高校時代、そして、「第三の手記」では成人してからのことが話されます。これに「あとがき」が付いて、それらの写真と手記を、京橋のスタンド・バアのマダム(「第三の手記」で登場する)を通じて貰った小説家が、この作品を世に出した経緯が明らかにされる構造になっています。
こうした作品の構造を活用し、仲代がその小説化を演ずる形で全体の構成をして行きます。つまり、「写真」のことについて最初に仲代が読み、そのあとに続けて「手記」の部分は無名塾メンバーが朗読、そして、「幼少」「学生」「成人」と辿った最後に、小説家役の仲代の「あとがき」が加わるという形態です。

◆上演にあたって
仲代は、十代の若い頃に、太宰治の文学に憧れました。敗戦後一夜にして「鬼畜米英」から「親米」へと寝返った大人たちや世間への不信感から、自分というものの拠って立つ根拠を探し求めるうちに、偽りなく自分の中にある悪や醜さをも表出した太宰の文学に巡り合ったものと思われます。価値観の混乱や甚だしい喪失感から、誰もが生きていく精神的足場をなくしている時期です。当時の青年たちにとっては、干上がった地面に水が染みこむように、太宰の文学は彼らの心を潤していったものと思われます。仲代もその一人でした。青春に特有の瑞々しい感受性を、激しく揺さぶったのです。爾来、太宰の作品は、仲代の最も愛好するものとなりました。
いま、私たちの社会にも、太宰が敗戦後に捉えた人間のエゴイズムは、変わりなく権力の中枢を覆っている感があります。嘘や偽りや隠蔽の蔓延する時代だからこそ、こうした朗読劇を上演する意味があるように思えます。                 (東北演鑑連2020年例会企画作品資料集より抜粋)

劇団文化座「しゃぼん玉」

 

◆例会日程 <会場 アリオス大ホール>

2021年

1月21日(木)開演6:30

1月22日(金)開演1:00

※上演時間2時間30分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*座席は、左右1席ずつ間隔を空けて席指定をしています。
 入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*感染症予防対策のため、大きな声や向いあっての会話は控えましょう。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。
 

原作=乃南アサ  演出=西川信廣
出演=佐々木愛、藤原章寛、津田二朗、高村尚枝、姫地実加、小川沙織、ほか

 

◆作品について
生きる力が弱まっている現代人。人間の可能性と生きて行く希望と勇気を感じ、「人間は捨てたもんじゃない」と人生を励ましてくれる人間再生のドラマ。
直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説「しゃぼん玉」を舞台化。
作品の舞台は壇ノ浦の合戦で敗れた平家の武士たちが、追手を逃れるため流れついた宮崎県の辺境にある椎葉村。あまりに貧しい平家の没落を見た源氏は追討をやめ、椎葉に住み着くことになる。敵同士の源氏と平家が互いに許し合い共存したという伝説を持つ実在の村。
そんな悠久の時間が流れる村に流れ着いた心の闇を持つ少年が、これまで経験したことのない、温かく大きな村人たちの愛に包まれ、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。

◆あらすじ
伊豆見翔人は、毎日のようにひったくりやコンビニ強盗を繰り返し、荒んだ生活をしていた。
ある日、前を歩く女のバッグを奪うつもりが、揉み合いになりはずみで刺してしまう。長距離トラックをヒッチハイクして、どこまでも遠くへ逃げようとするが、真夜中の山道で突き落とされてしまった。
夜が明けるころ、「ぼう、ぼう」という老婆(スマ)の弱々しい声が聞こえてくる。バイクで転んでケガをしているスマが助けを求めているのだ。翔人は放っておけなかった。スマをバイクの後ろに乗せ、病院に付き添う。「ぼうはええ子じゃ」としきりに感謝される翔人はなぜか素性も聞かれぬまま、スマの家に居候することになった。宮崎県の辺境にある椎葉村でスマと翔人の不思議な共同生活が始まった……。
心に闇を持つ少年が、純朴な村人たちとの心の交流によって、見失っていた本来の自分を取り戻してゆく。
人間って、なんて愛おしいのだろうと思わせてくれる必見の舞台!

 

 

 

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