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前進座「夢千代日記」

◆例会日程

アリオス大ホール

2016年
3月30日(水)開演6:30
3月31日(木)開演1:00
※上演時間2時間50分(休憩15分)
原作=早坂 暁  台本=志村智雄
演出=志村智雄・橋本英治
出演=今村文美  いまむらいづみ  津田惠一
武井茂  渡会元之 ほか





〝宿命に目を逸らさず たたかう夢千代〟

「夢千代日記」NHKドラマ人間模様として1981年と翌年、さらに「新・夢千代日記」として1984年に
放映 されました。吉永小百合さんが、胎内被爆者として、しかも人生の吹き溜まりのような温泉町の
芸者で登場 したことが、視聴者を魅了しました。

前進座による舞台版は、2010年秋に東京で初演。テレビシリーズから舞台にふさわしいエピソードを
組み上げて新たに劇化しました。 胎内被爆という思いテーマを内在させながらも人々の明るく強く
生きる姿を 映し出しています。
三味線、 踊り、唄そして、旅回り一座など、前進座女優陣ならではの芸も存分にお楽しみください。

◆あらずじ

山陰の山あい、余部鉄橋を越えたあたりの、忘れられたような町・湯の里温泉。
《はる家》はその町の小さな置屋である。そこには、芸者の菊奴や金魚、賄いのスミといった、
哀しい過去や心に傷を負った女たちが肩を寄せ合うように暮らしていた。
亡き母の跡を継いだ《はる家》の女将・夢千代は、いつも自分のことより周りのことを気遣いながら
生きてきたのだが、その身体は病に蝕まれていた。
その《はる家》に見知らぬ男が迷い込んで来た。
彼は、まったく記憶を失っていたのである。
そして何時しか、過去を捨て夢千代のいるこの町で暮らすことを望むようになる。
そんな折り、神戸から、山陰に進出しようとするヤクザの沼田らが入って来る。
ところが、沼田はあの広島のピカの日に、夢千代の母に助けられていた……。
もう少し広島での母のことを知りたい。
そして自分の過去から逃げてはいけないと夢千代は思うのであった。
一方、見知らぬ男の過去とは──。

“貝殻節”は鳥取県の民謡

『夢千代日記』の中で夢千代たち芸者衆が、お座敷で唄い踊っている民謡を“貝殻節”といいます。
これは鳥取県浜村地区(現鳥取市気高町)に古くから伝わる唄だそうです。
ところで、“夢千代の里”として知られる湯村温泉は兵庫県美方郡なぜ隣の県の民謡が…?
元々ドラマのモデル地として鳥取の温泉考えていた作者の早坂曉さん、
ロケハンで山陰本線を旅した折、鳥取に行き着く前に「夢千代」の舞台としてピッタリの
湯村温泉に巡り会ったのだとか…。 すでに台本がほぼ出来上がってからのロケハンだったため
劇中歌は鳥取県の民謡となったそうです。

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