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人形劇団プーク公演  怪談『牡丹燈籠』

◆例会日程

9月17日(木) ①午後6:30開演
9月18日(金) ②
午前10:45開演/ ③午後3:00開演
           ※1日2回公演
アリオス・中劇場/上演時間2時間5分(予定)

原作=三遊亭円朝  脚色=川尻泰司  潤色・演出=井上幸子

出演=佐藤達雄、安尾芳明、栗原弘昌、大橋友子、山越美和  ほか


人形でしか表現できないものがある・・・
美しく 哀しく こっけいで 愚かで なおかつ いとおしい人間の営みは くり返し くり返し今に至っています
日本の怪談噺『牡丹燈籠』を 愉快に 風流に 怪しく 人形劇の世界で挑みます

カランコロン、と、響き渡る駒下駄の音 ふわりふわり、と、牡丹灯籠の灯りが揺れて 愛しい想い人新三郎の元に、美しきお露の幽霊が今夜もまた現れる… 『怪談牡丹灯籠』は、江戸末期~明治にかけて活躍した 落語家、名人三遊亭円朝の創作落語。 元々、中国の話をヒントにしたそうで そのせいなのかどうかは知りませんが この幽霊には、なぜか”足”、がある。 日本の幽霊に、カランコロンと足音をつけたのは この円朝師匠が初めてだそうな。

【あらすじ】
武芸者、飯島平左衛門の娘、お露は浪人者の萩原新三郎に恋したあげく、焦れ死にをしてしまう。お露は、後を追って死んだ女中のお米とともに、夜な夜な牡丹灯籠を手に新三郎のもとに通うようになった。  一方、新三郎の孫店に住む伴蔵、おみね夫婦は、大金と引き替えにお露、お米の幽霊の手助けをすることで、新三郎が貼ったお札をはがし、新三郎を死に追いやってしまう。大金を手にした伴蔵、おみね夫婦は、その暮らしぶりの変化とともに、人生の歯車がくるっていくこととなる。


【作品について】
落語中興の祖として有名な三遊亭円朝(1839-1900)が口演し、100年以上たった現在でも、落語はもとより芝居としても多くの舞台で演じられている作品です。  プークは、1976年林家正蔵師匠の語りとともに初演し、1980年には「文化庁芸術祭の部門別大賞」を受賞しました。  今回の舞台は、2009年、劇団創立80周年を記念し、すべてを人形で演じる新たな舞台としてとりくみました。  舞台美術の第一人者、朝倉摂氏の装置をはじめ、ポルトガルギターとマンドリンのデュオ“マリオネット”の音楽など、総合芸術としての人形劇に挑戦しています。 ―愉快に、風流に、妖しく人形劇でしか表現できないもの―を、めざしています。

<今までにないものを創りたい~装置 朝倉摂さんに聞く~

人形は人間の芝居より繊細。そういうことでは、「牡丹燈籠」は、非常におもしろい素材で興味がありました。 私、30年くらい前まで谷中のあたりに住んでいました。戦後変わらない、下町でなければみられない土地。あのあたりで育ったことでその風景と匂いは大変貴重です。リアリズムの中にも飛躍のできる人形劇。装置プラン楽しみなんですよ。よい舞台を創りましょう。          2009年初演時 公演ちらしより

<人形劇の楽しさは子どもだけのものではない >

日本では人形劇と言えば子ども向けという印象が強くありますが、世界の人形劇の歴史をたどると人形劇は他の演劇同様に一般市民に向けた演劇や娯楽でした。  人形劇は、人間の生身の身体では表現しきれない様々なことを人形に託すことができます。  例えば、人形は人の心を形にすることができます。したがって人形劇は、人間の心像イメージをより演劇的に表現できるのです。  それは、子どもだけでなく大人も十分に楽しめるものですので、人形劇イコール子ども向けという日本の常識を変えていきたいという願いから、このような公演活動を続けています。










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