◆例会日程<アリオス中劇場>
9月16日(金)開演6:30
9月17日(土)開演1:00
※上演時間2時間5分(休憩なし)
作・台本・演出=ふたくちつよし
出演者=音無美紀子、太川陽介、高橋洋介、岸田 茜、いわいのふ健
◆あらすじ
1993年水俣。あの忌まわしい事件から時を経て蘇った不知火海。
かつて、その美しい海で漁を営み、多くの網子を抱える網元であった杉坂家は、その集落で初めて水俣病患者が出た家でもあった。
…長く続いた差別や偏見の嵐の時代…。
やがて、杉坂家の人々はその嵐が通り過ぎるのを待つように、チリメン漁の再開を決意する。
長く地元を離れていた長男も戻ってきた。
しかし…本当に嵐は過ぎ去ったのか?
家族のさまざまな思いを風に乗せて、今、船が動き出す…。
生きとし生けるものすべてに捧ぐ、ある家族の物語。
◆作品について
社会の不条理に対し「なにかをおこす」家庭のドラマへと繋がった。
今回の作品の面白さは、自らも水俣病を患いながら漁に出る”肝っ玉オッカサン″のような人物の造形にある。長男の帰郷を熱望しながら、帰ってきったら来たでの遠慮、それが如何にもであり、音無美紀子が実に明るく演じる。差別にさらされた家族の絆の再生物語。
平成31年度 第73回文化庁芸術祭賞受賞 音無美紀子