◆例会日程<アリオス中劇場>
6月24日(金)開演6:30
6月25日(土)開演1:00
※上演時間2時間25分予定(休憩15分)
作=テネシー・ウイリアムズ 演出=高橋正徳 訳=小田島恒志
出演=塩田朋子、亀田佳明、池田倫太朗、梅村綾子
アメリカ文学最高峰の不朽の名作が新たに生まれ変わる
『欲望という名の電車』と並び、時代を超えて愛され続けているテネシー・ウイリアムズの代表作
◆あらすじ
父親が家を出て以来、母子家庭として暮らしてきたウィングフィールド家の物語。 かつては上流社会にいたという記憶から逃れられない母アマンダ。不自由な足を気にして現実から引きこもり、 ガラス細工の動物たちにだけ心を許す姉ローラ。現実と乖離した母と姉を捨て去れず、 一家を支えるためこの町で働くトム。そんな出口の見えない生活がジムという青年の来訪により変化していく。 それはこの家族にとって希望の光に見えた。しかしガラス細工の動物たちが永遠の存在でないことを証明する光でもあった。 トムが奏でる追憶の調べが、二度とは戻れない過去へと導いてゆく。
◆作品について
1945年ブロードウェイで初演されたテネシー・ウィリアムズの代表作。文学座では1990年アトリエの会以来29年ぶりに上演しました。かつて文学座でも三度にわたり創作した、アメリカ演劇の名作で1969年は長岡輝子演出、江守徹、高橋悦史、寺田路恵といった出演者が顔を揃えました。その後71年には同じ演出で再演され、76年、90年と演出を変えて上演されています。90年には坂口芳貞が演出し、今回母アマンダ役を演じた塩田朋子が娘ローラを演じていました。今回は新訳、新演出での再創造で、現代の時代性と見事にリンクし、公演初日から連日の満席状態となりました。
◆作者について
テネシー・ウィリアムズ
1911年3月26日、アメリカ合衆国ミシシッピ州コロンバス生まれ。愛称の「テネシー」はその南部訛りから友人がつける。 ミズーリ大学など3大学で学び、様々な職業を経て作家に。彼の作品は自伝的要素が強く、特に精神疾患で生涯のほとんどを精神病院で過ごした姉ローラからは、大きな影響を受ける。姉の面影がヒロインに投影され、繰り返し描かれる。 1948年に『欲望という名の電車』、1955年には『やけたトタン屋根の猫』でピューリツァー賞受賞など、受賞歴多数。