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劇団東演「獅子の見た夢」


◆例会日程 <会場 
アリオス・中劇場>

2025年

4月25日(金)開演6:30
4月26日(土)開演1:00

上演時間2時間20分(休憩15分)


原作=堀川惠子  脚本=シライケイタ  演出=松本祐子
出演=豊泉由樹緒(薄田研二・役) 能登剛(八田元夫・役) 南保大樹(丸山定夫・役)
星野真広(三好十郎・役) 古田美奈子(園井恵子・役) ほか


夢を貫いた新劇人たちの姿を、史実に基づいて描いた今に通じる生きたドラマ

あらすじ
1945年8月下旬、演出家・八田元夫は世田谷・赤堤の劇作家・三好十郎宅に広島からやっとの思いでたどり着いた。大事に抱えてきた風呂敷包みの中には、俳優・丸山定夫の遺骨の入った骨壺があった。あの惨劇からまだ三週間もたっていない。二人は稀代の名優を偲び、まずい酒を酌み交わす。と、突如男の声が割って入ってくると、時は前年(1944年)の秋にさかのぼる。丸山定夫は、二年前に創った劇団「苦楽座」に演出家として力を貸してくれと八田に頼み込んでいる。しかしやりたくても八田は当局により、演出家登録を抹消されているのだ。治安維持法違反で執行猶予中だ。どうする、演目は三好十郎の「獅子」・・・・、大政翼賛会・移動演劇連盟に加わらなくては芝居が上演できない状況だ。丸山は決断する、苦楽座あらため「さくら隊」としてでも、どうしても芝居を続けると・・・・。
果たして丸山、八田、三好の三人が時代と闘いながら見た夢とは・・・・。

作品について
ノンフィクション作家、堀川惠子さんの「戦禍に生きた演劇人たち」(講談社)が原作。自由を奪われ活動も制限された戦争一色の時代にあっても、それでも芝居を続けたいと、検束や尾行、挙句は解散などの困難を超えて、夢を貫いた新劇人たちの姿を、史実に基づいて描いた今に通じる生きたドラマです。生きること、友を想うこと、夢を持つこと、そして闘うこと・・・・ぜひ例会にしていただきたい舞台です。『人間一生一大事の時は、自分がホントに正直に、したいと思うことを思い切ってやらんならんぞ!それが人間の道じゃあぞ!』と、あの時代に三好十郎の戯曲は舞台から訴えたのです。その舞台をやり続けた「苦楽座」改め「桜隊」の俳優たちは、やがて広島で8月6日を迎えるのです。彼らは自分たちの意志で芝居をやり切ったのです。そして、今を生きる私たちにどんな夢を託していったのだろうか。2025年は戦後80周年の節目です。彼らが残していった決して諦めなかった夢、今私たちはどんな夢を見、何をしなければならないのだろうか。

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