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劇団扉座「歓喜の歌」

◆例会日程

アリオス大ホール

2016年
12月14日(水)開演6:30
12月15日(木)開演1:00
※上演時間2時間10分(休憩なし)

原作=立川志の輔

脚本・演出=横内謙介

出演=六角精児  酒井敏也(客演) 岡森諦
中原三千代  有馬自由  伴美奈子 ほか


ずさんな会館職員のやらかした
最悪のダブルブッキングが、
一皿の餃子によって、
歓喜のコラボレーションへと変貌してゆく、
笑いと涙のミラクル人情噺。
“志の輔らくご”の名作を劇化。




「アニメ、ゲームを劇化する2・5次元シアター全盛の昨今ですが」

脚本・演出 横内謙介

立川志の輔師匠の創作落語の傑作『歓喜の歌』を舞台化しようというのは、東の演劇鑑 賞会の方たちからの発案です。東日本大震災で、東北の演劇環境も大きな被害を受けたと聞きます。それから五年、故郷と演劇の再生復興に向けて起爆剤となるものを劇団と組んで生み出したいという依頼でした。復興のために、鑑賞団体が客席から飛び出して創造活動に踏み込む、その心意気に応えようと思いました。 依頼を受けて『歓喜の歌』を映像で鑑賞しました。復興とは何の繋がりもない話ですが、仕事とは何か、人生の喜びとは何か、大切なメッセージが熱く込められていつつも、人間のずるさや弱さも笑いの中にしっかり描かれ、それでいてダメな人間たちまでがなぜか愛おしく、歓喜の歌が歌われる大団円に心から拍手を贈りたくなる。苦難を乗り越えて未来に向かってチャレンジしようとする人たちと共有するのにふさわしい物語でした。
何よりも、劇場にまつわる話であることにやり甲斐を感じます。ホールや会館職員の気のない対応ぶりに何度か遭遇した志の輔師匠が「笑える糾弾を」と創作なさったそうですが、同じく劇場と文化芸能を心から愛する者として思いを重ねつつ、気のない人たちの心にも、歓喜の歌声が届いて響く、分かりやすくて楽しい芝居にしようと思います。 あ、酒井さんと六角の役は、当然ダメな職員コンビね。一般にキャラが被ると言われている二人のツープラトンのダメぶりが堪能できるのは、この舞台だけです。

◆あらすじ

年の瀬も押し迫る12月、冬休みも間近の公民館。そこで働く“主任”と“加藤”は、別々のママさんコーラスグループを同じグループと勘違いし、大晦日のコンサートホールをダブルブッキングしてしまう。 「どうせ素人のママさんコーラスだから」と2組のコーラスグループを同時に出演させようと交渉するが、そんな適当な態度にママさんたちは大激怒。どうしてそんなに怒るのかわからない2人は、その適当さがアダとなり、ほかにも次から次へと問題が発生。 しかし、問題に翻弄されながら、お金・家族・生活など、それぞれの理由を抱えながらもコーラスに情熱をかけるママさんたちの生き様を知っていく。そして、夢も希望もどこかにいってしまっていた2人も少しづつ、自分たちの業務の大切さに気付き始めるのだった・・・ 2人は、無事に“ママさん”たちの「歓喜の歌」を劇場に鳴り響かせることができるのか!? どこにでもいる、ごく普通に生きている人々の小さな夢を、劇作家・横内謙介氏が笑いと涙を交えて人情溢れる物語として描き下します。

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