◆例会日程
9月18日(金) ②午前10:45開演/ ③午後3:00開演
※1日2回公演
原作=三遊亭円朝 脚色=川尻泰司 潤色・演出=井上幸子
出演=佐藤達雄、安尾芳明、栗原弘昌、大橋友子、山越美和 ほか
人形でしか表現できないものがある・・・
美しく 哀しく こっけいで 愚かで なおかつ いとおしい人間の営みは くり返し くり返し今に至っています
日本の怪談噺『牡丹燈籠』を 愉快に 風流に 怪しく 人形劇の世界で挑みます
カランコロン、と、響き渡る駒下駄の音 ふわりふわり、と、牡丹灯籠の灯りが揺れて 愛しい想い人新三郎の元に、美しきお露の幽霊が今夜もまた現れる… 『怪談牡丹灯籠』は、江戸末期~明治にかけて活躍した 落語家、名人三遊亭円朝の創作落語。 元々、中国の話をヒントにしたそうで そのせいなのかどうかは知りませんが この幽霊には、なぜか”足”、がある。 日本の幽霊に、カランコロンと足音をつけたのは この円朝師匠が初めてだそうな。
【あらすじ】
武芸者、飯島平左衛門の娘、お露は浪人者の萩原新三郎に恋したあげく、焦れ死にをしてしまう。お露は、後を追って死んだ女中のお米とともに、夜な夜な牡丹灯籠を手に新三郎のもとに通うようになった。 一方、新三郎の孫店に住む伴蔵、おみね夫婦は、大金と引き替えにお露、お米の幽霊の手助けをすることで、新三郎が貼ったお札をはがし、新三郎を死に追いやってしまう。大金を手にした伴蔵、おみね夫婦は、その暮らしぶりの変化とともに、人生の歯車がくるっていくこととなる。
【作品について】
落語中興の祖として有名な三遊亭円朝(1839-1900)が口演し、100年以上たった現在でも、落語はもとより芝居としても多くの舞台で演じられている作品です。 プークは、1976年林家正蔵師匠の語りとともに初演し、1980年には「文化庁芸術祭の部門別大賞」を受賞しました。 今回の舞台は、2009年、劇団創立80周年を記念し、すべてを人形で演じる新たな舞台としてとりくみました。 舞台美術の第一人者、朝倉摂氏の装置をはじめ、ポルトガルギターとマンドリンのデュオ“マリオネット”の音楽など、総合芸術としての人形劇に挑戦しています。 ―愉快に、風流に、妖しく人形劇でしか表現できないもの―を、めざしています。