素晴らしい演劇との出会いがあなたの人生を豊かに

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オペラシアターこんにゃく座「オペラ 遠野物語」

◆例会日程 <会場  アリオス大ホール>

2021年

4月14日(水)開演6:30
4月15日(木)開演1:00
※上演時間-2時間30分予定-(休憩15分)

台本= 長田育恵  演出=眞鍋卓嗣   作曲=吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也

出演=オペラシアターこんにゃく座歌役者、楽士4名(ピアノ、フルート、チェロ、打楽器)

 

◆作品について
遠野言葉を歌に乗せ、美しい舞台とともに民話や人々の生活を描く
柳田国男の「遠野物語」をベースに、劇団俳優座の眞鍋卓嗣を演出に迎え、いま注目の劇作家・長田育恵(2018年12月「紀伊国屋演劇賞」を受賞)による書下ろしオペラ台本、そして吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也、三人の作曲家による共同作曲で贈る、こんにゃく座の最新作オペラです。
「遠野物語」に収められた話が生まれた背景には、東北の気候風土が色濃く影響しています。その話は、厳しい自然環境のもと、飢饉や飢餓に度々見舞われてきた土地ならではの、その土地の民が生きるために必要としてきたものと言えます。
2011年の東日本大震災はわたしたちの記憶にも新しく、そのことはまだ終息してはいません。
そのような中、永らく消えることなく語り継がれてきた伝統や伝承の意味や意義、価値をもう一度思い起こし、また新しく知ることは、現代の日本人にとって必要なことと考えます。
岩手の方言がオペラ全体を特徴づけており、言葉の持つあたたかさ、懐かしさ、表現の豊かさを感じさせます。
観終わった観客の方々から、再演を望む熱い声が多く寄せられ、「遠野物語」は地域や時代を跳びこえて、日本人の心の奥深くにある精神性が秘められていることをあらためて感じます。
こんにゃく座の新境地であるオペラ『遠野物語』にぜひご期待ください!

〈物語の世界〉〈現実の世界〉を行き来しながら綴られる
                 「遠野物語」誕生隠された“光””闇”
◆あらすじ
柳田国男の家を訪れた男、佐々木喜善。物書きになることを夢見る佐々木は、いつしか、自分の生まれ育った故郷、遠野で語り継がれる物語を柳田に語って聞かせます。
東北岩手、遠野の里に伝わる不思議なお話、赭い顔のカッパ、富をもたらすというザシキワラシ、大海嘯(おおつなみ)で死んだはずの妻とのめぐり逢い……それらはすべて、実際にあった出来事だといいます。
興味を掻き立てられた柳田は、実際に自分の目で遠野を見てみようと、懇意にしている詩人・水野葉舟と連れ立って、遠野の地へと赴きます。
完成した「遠野物語」を手にした喜善は、柳田の才能を思い知らされ、別の道を歩もうとするが…。

東京ヴォードヴィルショー「終われない男たち」

◆例会日程 <会場  アリオス中劇場

2021年

5月27日(木)開演6:30
5月28日(金)開演1:00
※上演時間-2時間15分予定-(休憩15分)

作= 鈴木聡(ラッパ屋)  演出=鵜山仁
出演=佐藤B作・佐渡稔・石井愃一・市川勇・たかはし等・あめくみちこ・山本ふじこ、ほか

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
*会場内では大きな声を出したり、お知り合いとの会話は控えてください。
*発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮願います。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保ましょう。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。

◆作品について
本作は、演劇、映画、テレビドラマから新作落語まで幅広く執筆し、喜劇作家として高い評価を受けている鈴木聡氏の書下ろし。演出には、その確かな手腕でストレートプレイからミュージカルまで演出を手掛ける鵜山仁氏。2012年から4年間にわたり「創立40周年記念公演」として5作品を連続上演後、次の50周年に向けて歩み出す第一歩となった本作。“まだまだ終われない”劇団の、エネルギー溢れる作品です。

◆あらすじ
新宿。昭和の香りいまだ漂う小さな飲み屋が集まるセントラル街。酔客の喧騒あふれる入り組んだ路地が、その日はいつもと違ったざわつきで満たされようとしていた。
騒ぎの発端は映画プロダクション「ハラダ・フィルム」の社長・原田。異業種交流会でつかまえた焼酎メーカー社長・中川を馴染のスナック・小指で接待しようと駆け込んでくる。臨時雇いのママ・久里子は、原田自身も狙うミステリアスな美女だ。だが、同じ目論見のライバル会社「港プロダクション」の社長・港とデレクター堤も後を追って街にやってくる。
そうでなくてもセントラル街では今、地上げ・立ち退き問題が起きており、東通り組合長と西通り組合長を中心に、町の存続をかけて揺れに揺れている。
さらには義父を探す主婦、平和運動を展開中のやくざ、街の住人と客が入り乱れ、思わぬ事態に発展し……。

劇団NLT 「毒薬と老嬢」

◆例会日程 

アリオス大ホールに変更しました。

7月17日(土) 開演6:30
7月18日(日) 開演1:00
※上演時間2時間30分(休憩15分)


作=ジョセフ・ケッセルリング 演出=賀原夏子・グレッグ・デール  訳=黒田絵美子
出演=木村有里   阿知波悟美  川端槇二  永田博丈  加納健次 
海宝弘之   山田敦彦  渡辺力  小林勇樹  池田俊彦 ほか

 

◆作品について

スリラーコメディの最高傑作!

 この作品は、第二次世界大戦が始まった頃1941年1月に初演されました。作者はドイツ系アメリカ人。ヨーロッパでの戦争が拡大するなかで、彼の地に想いを馳せながら執筆したであろうことは想像に難くありません。敬虔なキリスト教信者の老嬢が、身寄りのないお年寄りを天国に送るという、考えられない行動は、スリラーコメディとして紹介をされていますが、果たしてこの老嬢を観客は裁けますか、というサブテキストは、一筋縄ではいかない、この作品の深さを表しています。
 思いがけない老嬢の行動は笑いを生み、大爆笑のコメディです。しかし彼女らに、ぞっとするような恐怖を感じるとしたら、それは私たちも正常とは何か、を厳密には規定出来ずにいるからかもしれません。この作品をコメディとして上演できるのはNLTならではだと思います。翻訳は1987年の初演以来の黒田恵美子、演出はグレッグ・デール、この二人はNLTの文芸部の手堅く作品を作るベストコンビです。

◆あらすじ
時は第二次世界大戦の火蓋が切られた頃。ニューヨークの閑静な住宅街にアビィとマーサ、二人の老姉妹が一寸頭のおかしい甥のテディと同居していた。二人は町では評判の慈善家で、屋敷を訪ねてくる身寄りのない寂しいお年寄りに、手作りの美味しい“ボケ酒”をもてなしていた。テディの弟で近々結婚することになっている新聞記者のモーティマーも、この叔母達を愛している。しかし、応接間のチェストの中で彼は見てはならない叔母達の秘密を見つけてしまう・・・。
そこに、殺人罪で逃走中のもう一人の甥ジョナサンが相棒と久しぶりに帰って来た。しかも彼は、殺した男の死体と共に帰ってきたのだ。ハラハラ、ドキドキ、スリルたっぷりのストーリー。果たして、このおばちゃま二人の秘密とは・・・。

NLTプロデュース 「グッドピープル」

◆例会日程<アリオス大ホール>

9月29日(水)開演6:30
9月30日(木)開演1:00
※上演時間2時間40分 (休憩15分)

作=デビッド・アベアー  演出=鵜山仁
出演=戸田恵子  長谷川初範  サヘル・ローズ
木村由里   阿知波悟美  小泉駿也

 

◆作品について

「グッドピープル」は、2011年に2月に初演されました。この上演でマーギー役のフランシス・マクドーマンは、トニー賞の主演女優賞他、各賞を受賞。また「グッドピープル」は、作品賞として、ニューヨークドラマ批評家協会賞を授賞し、その他の様々な各賞にノミネートされました。
舞台はマサチューセッツ州ボストンの郊外、サウスボストン。物語は、この町の中流階級の、善良と考えられる人たちを描きますが、高校時代の恋人が中年となり、再び出会う中、お互いの生活の格差が激しく、今のアメリカの矛盾を感じることになる展開です。この作品では、その差は僅かな違いであったはずが、30年後には考えられない差になるという、人生の分かれ道を、等身大の人間ドラマで描きます。
 しかし、スティーヴィーという青年の行動に一筋の光を感じさせ、またコメディの要素もあり、現代演劇として手応えがある作品です。
 

 
ストーリー
マーギーは、マサチューセッツ州の平凡な町に住む中年女性、娘と二人暮らしである。娘ジョイスは、早産により障害を持つ20代の無職。いつも部屋に引きこもっている。
マーギーは1ドルショップのパート勤めだが、遅刻の多さから幼なじみの息子である、年下の社員スティーヴィーからクビを宣告されてしまう。彼女は、収入が絶たれてしまい途方にくれて、ジョイスの面倒を見てもらっているアパートの大家ドッティーと、高校の同級生ジーンに相談を持ちかける。
するとジーンは、マイクが医師としてこの町に帰ってきたことを漏らす。マーギーとマイクは、高校時代、一時付き合っていたのだ・・・。

俳優座劇場プロデュース  音楽劇 「母さん」

◆例会日程<アリオス中劇場>

11月25日(木)開演6:30
11月26日(金)開演1:00
※上演時間2時間35分(休憩15分)

作=堀江安夫  台本・演出=横山由和  音楽=新垣 雄

出演=土居裕子(プランニング・クレア) 阿部 裕(オフィスクロキ) 町屋圭祐(昴) 
福沢良一(81プロデュース) 浅野雅博(文学座) 仲本詩菜(フリー) 
佐藤礼菜(俳優座) 小暮智美(青年座)  新垣雄(ピアノ) 植村薫(バイオリン)

 

◆作品について

『リンゴの唄』『長崎の鐘』『ちいさい秋みつけた』『悲しくてやりきれない』等、誰も
が一度は口ずさんだことのある歌を数多く遺したサトウハチロー。
心に沁みる詩からは想像もつかないほど彼は奔放に生きた。そして彼の詩に大きな影
響を与えた母・春。家族の間にあった愛情と確執はハチローを大きく翻弄する。
それでも彼が詩に託した心とは――。

 

◆あらすじ
昭和十九年の夏。詩人の八郎は入隊を望む息子の反抗的な態度に手を焼いていた。
だが八郎もまた少年の頃、父に反発していたのだった。
放蕩な父・紅(こう)緑(ろく)のため十代半ばで母・春と別居することになった八郎は中学を退学、離島に送られるはめになる。「なぜ俺がこんな目に遭うんだ。あんたが俺を捨てたからだ。あんたは冷たい、丸ごと母親失格だ……」すれ違った思いのまま、八郎が二十二
歳の時に春は世を去ってしまう。
時が経ち、詩集『おかあさん』でベストセラー作家となった八郎だったが…。

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