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劇団俳優座 「八月に乾杯!」


7月例会は、感染防止対策をしっかり行って実施致します。
密集を避けるために例会を1ステージ追加しました。

そのため開演時間を変更します。ご注意ください。

◆例会日程<アリオス中劇場>  2日間3回公演

7月 9日(木)開演3:00-終演5:10

7月10日(金)開演1:00-終演3:10 /開演6:30-終演8:40 
 ※上演時間2時間10分(休憩15分)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*座席は、前後左右1席間隔を空けて指定しています。空席を詰めることはできません。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


あの名作をもう一度…名優2人が創り出す最高の叙情劇。
   作=A・アルブーゾフ  演出=袋正 出演=岩崎加根子、小笠原良知  

◆作品について
様々な過去をもつ男女…ひと夏を舞台に、老いてなお生きる喜び、人生の輝きを求める二人の恋物語。観劇後、「人生って捨てたもんじゃないなぁ」と温かい気持ちになれるお洒落なお芝居です。
本作は、ロシアの劇作家アルブーゾフによる二人芝居。これまでにもこの脚本に魅了された杉村春子さんや越路吹雪さんらが、『古風なコメディ』『ターリン行きの船』として、それぞれ別々のタイトルで上演されました。
俳優座では1981年に、村瀬幸子、松本克平で『八月に乾杯!』として上演され、全国各地で好評を博しました。
スイングジャズにチャールストン・・・楽しくもあり、切なくもある音楽他ダンスも本作の魅力のひとつです。更には平和への祈りも込められています。
俳優座の財産として、後世に残すべきこの作品を、岩崎加根子、小笠原良知という二人の名優が創り出します。最高の叙情劇をご期待ください。

あらすじ
1968年、北国の夏の海辺に突然出現した正体不明の女、煙に巻かれてしまう保養所の医師。
二人が相手のことが気になりだして言葉を交わすようになったのは、しばらくたった音楽会
の帰り道のことだった。二人は若くない。それが惹かれあった。
普通の幸せをあまり貰っていなかった二人。ひとりぼっちだった二人。他の何百万人の男と
女のように戦争で手ひどい仕打ちを受けた二人の慎ましいお話。
そして、二人が別れる時がおとずれ、八月に乾杯と―――。

 

文学座 『女の一生』 

◆例会日程<アリオス<大ホール
前例会『八月に乾杯!』は、無事終了しました。
引き続き感染防止対策をしっかり行い、安心・安全な例会運営を目指します。
※今回は、密集を避けるため、会場を大ホールに変更しました。

9月24日(木)開演6:30
9月25日(金)開演1:00
※上演時間2時間40分(予定)

*当日は、必ずマスクを着用し、手指の消毒、こまめな手洗心がけましょう。
 発熱、咳の症状がある場合は、来場をご遠慮ください。
*入場の際は前後の間隔を最低1メートル以上確保してください。
*座席は、前後左右1席間隔を空けて指定しています。空席を詰めることはできません。
*ひざがけ、集音器の貸出は行いません。ご自身で対策をお願いします。


作/森本薫
補訂・演出/戌井市郎による
鵜山 仁(演出補)

出演者/山本郁子、赤司まり子、石川 武、高橋ひろし、吉野実紗 ほか

 

あらすじ】
明治38(1905)年、日本がようやく近代的な資本主義国となり始めた頃、天涯孤独の境涯にあった〈布引けい〉は、不思議な縁から拾われて堤家の人となった。清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主もすでになく、息子たちはまだ若く、妻のしずが弟・章介とともに困難な時代を生きていた。やがて〈けい〉は、その闊達な気性を見込まれ、長男・伸太郎の妻となる。次男・栄二に寄せた思慕は断ち切られ、〈けい〉は正真正銘、
堤家の人となったのだ。そして、しずに代わる家の柱として、担いきれぬほどの重みに耐えながら、その「女の一生」を生きていくのであった・・・・・・。
時は流れて昭和20(1945)年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの姿は、過ぎ去った50余年の月日の、激しさと華やかさを秘めて、哀しい─

 

【作品について】
劇団創立から80年の中で、森本 薫の戯曲『女の一生』は幾度も上演されてきました。その度に少しずつ姿かたちを変え、時代とともに歩んできた作品といえるでしょう。初演されたのは太平洋戦争末期の1945年4月。この僅か一ヶ月前の3月には東京大空襲によって10万人以上が犠牲となりました。やがて敗戦、焼け跡からの再生、高度経済成長、バブル、バブル崩壊から冷え込む経済、現在の混沌とした社会情勢。これらすべての事象には日本という国家を背景にした、人間一人一人の物語が紡がれているのであります。今回の鵜山演出では、登場人物それぞれの生き様がクッキリと描かれ、布引けい、栄二、伸太郎、章介、しずといった人々が時代に何を感じ、どのように生きたのかが、これまでのどのバージョンよりも浮き上がり、物語としての『女の一生』の世界を隅々まで堪能できる仕上がりになっています。山本郁子演じる布引けいは杉村、平とも異なり、非常にナチュラルな奥行を生みだします。このバージョンに物語性を強く感じ、あらためて『女の一生』ってこういう作品だったんだという感想を多くの方が持たれるのは、彼女の功績が大きいのかもしれません。この作品は、人間それぞれの一生であると同時に、日本の一生でもあります。2011年の震災から立ち上がろうとしている東北にも重なるものがあります。まさに今、東北の皆様に観て頂きたい作品です。

【演出・鵜山仁さんのコメント】 ※2018年東京公演開幕時
今から七十三年前、一九四五年の四月、空襲下の東京で初演された「女の一生」は、日清日露から第二次大戦に至る、近代日本の喜怒哀楽を目一杯背負っています。
この作品の第三幕には「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの、間違いと知ったら自分で間違いでないようにしなくちゃ」という名台詞があります。
間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか。
これから先につながる「女の一生」を、ぜひ見ていただきたいと思っています。

 

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