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加藤健一事務所「煙が目にしみる」

◆例会日程<アリオス中劇場>

2018年

7月12日(木)開演6:30

7月13日(金)開演1:00

※上演時間1時間35分(休憩なし)
原案=鈴置洋孝  脚本=堤泰之 
演出=堤泰之
出演=加藤健一  天宮良  新井康弘  ほか



◆上演にあたり

脚本・演出の堤泰之さんは、今は亡き俳優・鈴置洋孝、内海賢二、両氏とともに鈴置プロデュースという演劇創造団体で本作を育み、かつての加藤健一事務所とはまた違う形でこの作品を作り上げ、初演から20年近く経つ今も、根強い“鈴置の「煙が目にしみる」ファン”を抱えています。
堤さんは、今は小劇場から商業演劇、そして新劇など、さまざまな舞台で演出家としての腕を奮っておられますが、自身の演劇活動において最高の相棒であった鈴置氏、内海氏を亡くされ、一層この「煙が目にしみる」という作品への思いを強くし、心深くに大切にしまわれています。
この堤さんを演出に迎えての新生「煙が目にしみる」は、しかしながら、以前の加藤健一事務所の「煙が目にしみる」や、かつての鈴置プロデュースの「煙が目にしみる」の再現をめざすものではありません。共に、己の過去を超えての、新しい「煙が目にしみる」を生み出すためのチャレンジなのです。

【あらすじ】
関東近郊の斎場で、これから火葬が執り行われるところです。待合室に白装束の野々村浩介と北見栄治が現れました。あの世へ旅立つ前に初めて顔を合わせた二人でした。
やがて最後のお別れがすみ、棺は静かに炉の中へ。暫くして焼け焦げた浩介と栄治が炉から出てきます。二人はそれぞれの家族の思い出話を始め、浩介は母親の桂に先立つ不孝を詫びて泣きくずれます。
すると桂は「あたしゃ、まだまだ死なないよ。それよりお前、なんで焦げた浴衣なんか着てんだ?」「俺が見えんのかお袋…、俺は死んだんだよ」「な~んだ、お前の葬式だったのか。誰のだかわかんなかったんだよ」
幽霊の息子とボケた母親の世にも奇妙な物語。

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