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劇団民藝公演 『カミサマの恋』

◆例会日程

3月21日(木)開演6:30
3月22日(金)開演1:00
アリオス・大ホール

上演時間2時間5分

作=畑澤聖悟   演出=丹野郁弓 
出演=奈良岡朋子  藤巻るも  千葉茂則 ほか
   

主人公カミサマに扮するのは奈良岡朋子さん。おおらかに人の心を癒す
奈良岡さんの津軽弁は、心地よく室内楽のように美しく、観客を魅了します

【ものがたり】
 まだそこここに雪の残る津軽。”カミサマ”遠藤道子のもとへは嫁姑問題、息子の受験、息子の
結婚相手探しなどなど何かしら家庭の悩みごとを抱えた人びとがひっきりなしに訪れている。
相談者の話を丁寧に聞いてやり、神様の言葉と適切な助言で心をほぐしてゆく道子は、近隣の
人びとから信頼を集めている。そんな道子には息子として育てた銀治郎がいる。
 何年も連絡がなかった銀治郎がある日突然あらわれ、神妙な面持ちで道子に頼みごとを持ち
かける。なにやら隠していることがある様子だ。そんな銀治郎を見守る道子の目には、むかし
事故で死んだ婚約者の姿が重なって見えてくるのだった……

前進座公演『あなまどい』

◆例会日程

7月17日(水)開演6:30
7月18日(木)開演1:00

アリオス・大ホール

上演時間2時間45分

原作/乙川 優三郎  脚本/金子 義広
演出/橋本 英治
出演=嵐圭史、浜名実貴、嵐芳三郎、村田吉次郎 ほか

  ※配役変更のお知らせ
   寺田金吾役が、高橋佑一郎から渡会元之に変更になりました。

時代小説家の鬼才、乙川優三郎作品『穴惑い』を初の舞台化

<ものがたり>

“足軽は往来で上士と出会えば平伏しなければならない”という藩の仕来りが枷となり、足軽・寺田金吾は、徒士頭である上遠野久作を切り捨て、脱藩した。父・久作の仇討ちを決意した若き日の関蔵は嫁いで間もない女房・喜代を残し、後を追う。
それから34年。ようやく念願を果たした関蔵は懐かしい我が家に帰還する。
長い不在にも関わらず、夫を待ち続けた喜代との再会に溢れる涙―。
かたや、家督を預け、留守中の家族の面倒を任せておいた叔父甚衛門とその息子栄之助は、随分以前より、喜代を見捨て、仕送りを止めていた。関蔵の帰参により、お役と家督を取り返されることを恐れた栄之助は、息子新一郎と朋輩を使い、関蔵の誹謗中傷を藩内に触れ回って、妨害する。
栄之助の心根を見抜いた関蔵は喜代の甥桑山只次郎を養子に迎え、帰参を果たすべく、家老戸田左京と面会するのだが・・・。
関蔵には失った34年の時を埋めるべく抱いた夢があった。むなしい仇討ちに費やした人生を取り戻すように、たとえ5年、10年でも、夫婦で仲良く想いのまま生きること、それだけが望みだった。
全てが終わり、再び旅立ちの途に着くこととなった関蔵。傍らには女房喜代がいる。
そこで関蔵は、若き日に出会った願人坊主を中心に新たな衝撃の真実を伝える・・・。

「あなまどい」とは
漢字で「穴惑い」と書き、お彼岸を過ぎても冬眠の穴を見つけられずにいる蛇のこと。「晩秋」の季語としても使われます。
主人公の関蔵と喜代もこの穴惑いの蛇にも似て、ぎりぎりのところで再会できた…と、しみじみと蛇を見つめるのです。

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